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転職「しようかな」ではなく、転職を「した」という話

はじめに

以下のような記事がありました。

このように「自分から『辞めたい』『辞めてやる』を連発しつつ、一向に会社を辞めない人」がいるようです。

私は、転職を2度ほどしましたが、ほとんど「辞めたい」とほかの人に言ったことはありませんでした(※辞めることを決めた後に「○○月に辞めます」とお伝えすることはありますが、それはすべて事後であるという意味です)。今回は、そのあたりについてを考えてみました。


自分の代わりはごまんといる

この文中の人は「俺が辞めると会社が大変なことになる」と言っているようですが、私は正直そんなことは思っていなかったという点が大きく違うなと感じました。

そもそも会社の仕事というものは、なんらかの価値を創造し、顧客に製品やサービスの形で提供するために行うものです。仕事を誰がどのように行うかによって、付与される付加価値が増えたり、効率が上がったりすることはあるでしょうが、基本的に顧客に提供される価値はどうデザイン(設計)されているが決まるものであり、そこに人が介在したところで基本的な価値は決定的に変わるものではないはずです。

それ以前に、そんなたいそうなことを言わずとも、そもそも個人事業主でもない限り、

会社で働くということは、その会社で果たすべき役割の一部

を果たすことしかできないのですから、代わりがいないということ自体がそもそもあり得ないのだと考えています。

しようとするのではなく、「する」

かつて「マトリックス」という映画があったのをご存じでしょうか。

この映画の中で有名なセリフがあります。

"Stop Trying To Hit Me And Hit Me"

このフレーズで検索すると30億件近くのサイトがヒットします。

約 2,930,000,000 件 (29.3億件)

この言葉が有名なのは、シンプルでいいやすいこと、シーン自体のカッコよさなどもあると思いますが、もっと本質的に「セリフ自体が非常に示唆に富んでいるところ」に理由があると考えています。

実行すれば実行できてしまうのだから、思っているだけではダメだ

という解釈ができるからです。

おわりに ~ 転職しました

6月に転職を実施しました。2022年3月にあるプロジェクトが終わった時に「3ヶ月以内にプロジェクトが再起動できなければこの会社でもうやることはない」と自分で期限を決め、社内での上申など、かなりのアクションをとってきたつもりですが、力及ばず結果的にプロジェクトの再起動は実現しませんでした。それ自体は別にしょうがないのですが、そこで決めたことは

この会社でもうやることはないので、1年で別のところに行く

という決断であり、実際に1年で転職を行いました。すでに3ヶ月が経ちましたが、幸いにして良い職場に恵まれ、この時の判断は今のところ正しかったと自負しています。

辞めもしないのに、会社の中で「辞めようかな(笑)」と言っている人がいますが、転職を複数回経験した身としては「そうなのですね」としか感じません。辞めようと思えば会社はいつでも辞められることを知っているし、もっといえばちゃんと時間をかけて探せば自分にふさわしい職場があることを知っているからだと思います。ですので、辞めるという言葉を聞いても、ことさら心がざわつくことがないというのが正直なところです。

辞めたくなるような不条理はどこにでもあることですが、それを受けて辞めるかどうかは単なる決断の一つなのだから、私は「辞めようかな(笑)」とかは特に人には言いません。言っても何も変わらないし、その前に辞める活動をしてしまった方が自分のためになると考えるようにしています。

転職を「考えてる」うちは転職をしない説 #一枚絵図

(おわり)

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