目の前の人を大切にしたい そのために自分に余裕を持つ
朝起きると、場面、場面の積み重ねで時間が過ぎていきます。
ひとつひとつと、場面が過ぎたあとに「いい気分」になるときと「いやーな気分」になるときがあります。
この後味の違いは何なのか?
よく考えてみると次のようになりました。
〇人との場面では
いい気分➡相手から大切にされた。自分が相手を大切にできた。
いやーな気分➡相手から適当に扱われた。自分が相手に集中できなかった。
〇物の場合(これは自分がどう扱ったの一方だけ)
いい気分➡今、使った物を大切に扱えた。
いやーな気分➡粗末に扱ってしまった。
ここで対になる2つワードがあります。「大切にする」⇔「粗末にする」
意味を調べると
〇大切にする
心をくばってていねいに取り扱うこと。大事にすること。かけがえのないものとして心から愛すること。
〇粗末にする
おろそかに取り扱うこと。ないがしろにすること。(おろそか:いい加減に扱う。ないがしろ:あっても無い物のように軽んじること)
過去を振り返って、目の前の人や物を大切にできなかったときを挙げてみました。
①頭の中も体も忙しすぎて相手を思いやる余裕がないとき
②体調不良で体ばかりに気を取られているとき
③相手によって差があるとき(自分の損得勘定が働いている)
・相手の気分を害すると、自分に不利益が起こる場合(立場が上の人など。相手の機嫌を取ったりする)
・気心が知れた相手だからと油断した場合(家族や身近な人など、つい甘えて手抜きする)
これらの場面では「いやーな気分」になりやすいよう。もう少し突き詰めてみると・・。
「いやーな気分」は自己嫌悪。「いい気分」は自己肯定感にたどりつきました。
自己嫌悪のプロセス:自分が粗末に扱われた➡いやーな気分。悲しい気持ちになる。
同じことを自分が相手にした➡相手も悲しい気持ちになっているかも知れない➡その行動を取った自分は嫌な奴!➡自己嫌悪
自己肯定感のプロセス:相手が丁寧に接してくれた➡大切にしてくれて嬉しい!
同じことを自分も相手にできた➡相手が何とも思ってなくとも、自分は心からの思いで接することができた➡そんな自分イイやん。好き!➡自己肯定感
〇私の「いい気分」を増やすための準備
・やることを詰め込みすぎない
・心を落ち着かせ、感情に振り回されない
・相手が誰かではなく、自分軸で行動を選ぶ
・分け隔てなく見ているか、常にチェックする癖をつくる
〇反省・・
結婚してから仕事、子育て、介護・・。途中からシングルマザーになって仕事と子育て。この時期、3人の子供たちに時間を割いて向き合わなかった場面が多々ありました。頭の中は、子供の将来、お金の不安、仕事仕事。「悪かったなあ」といやーな自分ばかりです。自己嫌悪そのもの。よく落ち込んでいましたね。「仕事はできても、家庭はめちゃくちゃ。最悪の母親や」と。いちばん大切な子供たちに、甘えて手抜きをしてしまいました。
ところが、子供が自立して余裕ができたら、自己嫌悪が少なくなってきました。嫌いな自分がだんだん減って、自分に満足できるように。きっと、その時々に、丁寧に向き合える余裕がでてきたのだと思います。
〇ここまで書いて気づいたこと
相手の態度で気分を害する場面、今もあります。相手は私に苦手意識を持ってるかも知れません。一方「理由があって、いっぱいいっぱいの状況」もあり得ます。「余裕がなくて心配りができないかも?」と察してみる。
よし、実験にチャレンジ!
例①:挨拶が雑で適当な人に、同じような挨拶を返すのではなく、もっともっと真心を込めた濃い~挨拶をしてみる。
例②:職場で忙しとき、キツイ口調で命令された。暗いではなく満面の笑顔で「はい、わかりました!」と嬉しそうに返事してみる。
やってみよう~! (余計にうっとしがられたりして・・・笑)
残りの人生、自分のために「いい気分」の後味を増やしていきます。