HIDEAKI HAMADA FILMS 01 について
小学生の頃、学校のプールに潜って、しばらく水中でふわふわ浮いている時間が好きでした。そこでは、外の騒がしい蝉の鳴き声、近くにいるはずの同級生たちの楽しそうな声が、遠くに感じられました。流れる水や泡の音が耳の奥で鈍く響いて、まるで独り別の世界に来たような感じがしたのです。
プールの底で、みんなが泳いでいる足や太陽の光が揺れるのをぼんやり眺めていると、身体が水と一緒になったような気がしました。息を止めているその間だけ、自分の存在が無になったような感覚がありました。真夏の喧騒は届