アサギマダラ

着物沼にはまり早28年。これまでの幾多の散財、そして現在進行形で起きている恐ろしい散財…

アサギマダラ

着物沼にはまり早28年。これまでの幾多の散財、そして現在進行形で起きている恐ろしい散財の数々について、ちっとも後悔してません、という視点からあれこれ書いてみようかと思います。そしてその全てを自分の稼いだお金だけで賄っているというのが私が唯一胸を張れるところです(笑)

最近の記事

お着物散財日記 8 刹那を生きる

どこかの本で「人間と動物の違いは「未来」を想像できるかどうか」だというのを読んだんですね。なるほど、と。一見人間有利そうですが、さにあらず。人間は未来を考えるから欲深くなるのだと。動物はその日暮らし。人間は明日を憂うから「もっともっと、」と欲深くなる。そもそもSDGsなんて本能的に無理な動物なんですよね、人間は。未来のためにお金を稼ごうとかお金を貯めなくてはとか。。。それで多くの方が結構不幸になってる気がしました。実は明日あっさり死んじゃうかもしれないんですけどね。 武田早

    • お着物散財日記 7 帯締は侮れない

      帯締めとは、帯を真ん中で止めているあの一本の紐のことです。着物姿にはなくてはならないものですね。昔は布の中に綿などを入れた丸くげの紐が使われていたようですが、今は組紐のものが主流です。どうやらこれは明治ごろ、あの白洲正子さんのお母様である樺山伯爵夫人が考え付かれたオシャレだったようです(正子さん曰く)。それが今は着物姿の主流ですからすごいですね。組紐は染めた絹糸を丁寧に一本一本熟練の方が組むわけですから当然高いです。 それなりに良いものであれば1万円以上、最近上野の道明さんで

      • お着物散財日記 6 他人の振り見て

        「他人のふり見て我がふりなおせ」の「ふり」とは「振り」=「袖」のことだと私は勝手に信じています。着物が日常着だったころ、袖の揺れるさま=振り、とは動作そのもののことでもあったでしょう。着物を着ると立体裁断の洋服よりも動作が抑えられる部分が自然に出てきますが、それこそが着物を着た時ならではの「落ち着いた所作=様子=振り」に繋がります。 さて、他人の振り。 先日かなり正式な茶会に客として伺いました。茶席の素晴らしさは何よりもご亭主のお心配りとお茶への愛だと思っていますが、もち

        • お着物散財日記 5 飛び降りました

          気が向くと書き溜めたものから一気にリリースしております。noteな気分の時とそうでない時の差が激しい。。。 さて、今年の春前の清水のお話。 私は柔らかモノの着物は京都はんなり風味のものが多いのですが、織の着物は江戸風味が多いです。これを読んで「なんのこっちゃ?」と思う方は気にしないでください。 織の着物で江戸風味で着るとなれば絶対に欲しいのが築城則子さんが復元された小倉縞織の帯です。しかし、手織りで尋常でない打ち込みがされた築城さんの小倉織、洗練された緻密な縞が織りなすこ

        お着物散財日記 8 刹那を生きる

          お着物散財日記 4 女の自立と着物

          昔は旦那様に着物を買ってもらう、という女性はたくさんいたと思いますがお着物が高級品となってしまった今、ハレの物はともかく、日常的にお着物を着る女性の多くは経済的に自立している方たちだと思います。今どきの男性で着物がわかる人は稀(こちらも絶滅危惧種か)ですし、ごっつあん体質の女性には男性もルイ・ヴィトンやエルメス買ってあげたほうがわかりやすいですしね。 まあ、そんなわけで着物(それも良い織りの着物)を日常着の一部としている女性には尊敬の念しかありません。街でお見掛けすると後を

          お着物散財日記 4 女の自立と着物

          お着物散財日記 3 夏着物

          前回アップしたのはいつだったのか。。。こういうまめなことが継続できないのが自分の弱みですね。 今までは「夏に着物なんて。。。無理!!」と思っていましたので本当に訪問着一枚、フォーマル帯一本だけ。「どうしてもの場合のお助けセット」として持っていたのですが、普段着の着物に目覚めた今年は大変なことになってしまいました。 着物は琉球絣、宮古上布、明石縮、帯は麻、上布、首里織、とひと夏でこんなに買ってしまいました。当然ですが、夏の襦袢、パナマ草履、籐籠バッグ、麻の日傘、などなど夏の

          お着物散財日記 3 夏着物

          お着物散財日記 2  リサイクル

          リサイクル着物。私が着物を着始めた当時は考えても見なかった選択肢が今はありますね。昔はおばあちゃん、お母さんや親戚のおばさん達からのお下がりが来るのが関の山でしたが、今や全国の見知らぬ着物好きのおばさま達からお下がりを格安で譲っていただける時代です。これはお着物Loveでは無かったお母様をお持ちの皆様には大変な朗報ですね。 着物人口は減るばかり、今まで箪笥の中にしまっていた人達も高齢化もありもう着ない、と雪崩のように断捨離。更には遺品の整理などで大量のお着物がリサイクル市場

          お着物散財日記 2  リサイクル

          お着物散財日記 1 はじめまして

          はじめまして。アサギマダラと申します。お着物にはまって28年ほど、その間、子育てに忙しく、着るもままならぬ時もありましたが常に心にお着物がありました。ただ好きだ、という以外にどう言えば良いのか分かりませんが、お着物サイコー、です。このnoteでは「自分の好き」だけを前面にだしておりますので「私はそれ嫌い」という方が読まれていたらごめんなさい。「あらまあここにも沼にハマっている人がいるわ~。お気の毒!」と憐れんでやってください。 そもそもお着物にハマる人ってどんな人なんだろう

          お着物散財日記 1 はじめまして