お着物散財日記 5 飛び降りました
気が向くと書き溜めたものから一気にリリースしております。noteな気分の時とそうでない時の差が激しい。。。
さて、今年の春前の清水のお話。
私は柔らかモノの着物は京都はんなり風味のものが多いのですが、織の着物は江戸風味が多いです。これを読んで「なんのこっちゃ?」と思う方は気にしないでください。
織の着物で江戸風味で着るとなれば絶対に欲しいのが築城則子さんが復元された小倉縞織の帯です。しかし、手織りで尋常でない打ち込みがされた築城さんの小倉織、洗練された緻密な縞が織りなすこの帯はOne and Onlyなので気に入った色や縞に出会えるかどうかからの問題がまずあります。その上でフォーマルでもなく、シルクでもない(綿です)のですがおおよそ1本100万近く(80万~)します。西陣織のフォーマル帯はどんなに素晴らしくても同じ帯は複数存在します。しかし、築城さんの小倉織は世界でただ一つ。
いやはや、、、頭のどこかから念を発していたのか、この春出会ってしまったのです。運命の小倉織に。。。
築城さんはひとつひとつの帯に銘をつけられるのですが、まさに、その縞を見た時、銘になっているモチーフ(植物)が帯の中にありありと浮かび上がりました。銘を知らなくても浮かんだと思います。それくらい力強く。。。鮮烈な縞。使われている草木染の原料となった植物の名も伺い、納得し、。。。数日呻吟した挙句、やはり飛び降りてしまいました。
ここではその帯自体は公開できません。。。
なぜならまだ1回も締めていないからです!いえ、締めることができていないというほうが正確ですね。
この帯に最初に合わせる着物は何が良いのか、まだ自分で決め切れていません。帯に対する尊敬が大きすぎて、適当に合わせるということが未だにできておりません。この帯に最初に合わせる着物。。。それを求める旅も心の中では始まっています。
素敵なマリアージュが実現したらこちらでご報告させてください。
95万円なり 合掌
★★★画像はネットからお借りした築城さんの別の帯の写真です。こちらも本当に素敵ですね。「星流」だそうです。
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