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お着物散財日記 1 はじめまして

はじめまして。アサギマダラと申します。お着物にはまって28年ほど、その間、子育てに忙しく、着るもままならぬ時もありましたが常に心にお着物がありました。ただ好きだ、という以外にどう言えば良いのか分かりませんが、お着物サイコー、です。このnoteでは「自分の好き」だけを前面にだしておりますので「私はそれ嫌い」という方が読まれていたらごめんなさい。「あらまあここにも沼にハマっている人がいるわ~。お気の毒!」と憐れんでやってください。

そもそもお着物にハマる人ってどんな人なんだろう。。。と思うに結構ロマンチストな方が多いのでは?と思います。お着物ってその作られた過程、お品物との出会い、着る方、着る場所、でストーリーが産まれるものなので、きっとそんなストーリーを大事にしたいと思う人がはまるのではないでしょうか。更にはきっとちょっと自己主張が強い人かな、と。今の世の中、着物を買って着るほど外から見て酔狂なことは無いかもしれませんよね。まともに買ったらこんなに高くて、着るのも大変で、お手入れも保管も大変で、そして売るとなったらほぼ二束三文です。一体誰が好き好んで。。。ですよね。まあ、お着物にハマっている人はよほどお金が余っていて暇か、よほど酔狂な人ということになりそうです。私の場合、お金は余っていないので酔狂な部類です。周りに何を言われようと酔狂を通す、そんな方がお着物沼の住人だと思います。私のnoteではそのバカっぷりを楽しんでいただければと。

この写真のお着物、思い出深い私の清水寺舞台からのダイブ第一号の訪問着です。素敵でしょう~?ふふふ。このどっしりした縮緬地の艶やかな地色と絶妙な大きさの上品+派手な紋様。。。当時銀座に巨大なお店を構えられて、多くの芸能人文化人もお気に入りだったSさんで作りました。お写真では見えませんが、裾周りが大胆で素敵なデザインになっていて、立っていると本当に美しいデザインです。

買った当時バリキャリだったので喜んで舞台から飛び降りた感じでしたが、30年前で訪問着90万、これに合わせた素敵な唐織の袋帯(お見せできなくで残念ーまた別途)が65万とかだったような気がします。後悔はゼロです。その後30年、様々な大事な場面で活躍してくれて感謝です。そしていずれ娘のところに行くと思います。まだまだ美しく現役です。

この着物を着ていた時にパーティの会場でお隣になった目の肥えた和服の男性に「おお、素敵なお召物ですな」とまんざらお世辞でもなく言われたのも良い思い出です。

やっぱり良いもの買っておかないとダメですね。良いもの、というのは高いものと同義ではありません。良いものとは、自分が心から素敵だと思うもののことです。

Sさんでの散財はその後も綿々と続くことになります。。。

着物90+帯65+長襦袢12+帯締め4+帯揚げ2 =173(合掌)チーン

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