全裸でラッパを吹く男・3 22.10.3
※今回は芸術についてのお話ですが、若干オトナ向けの要素が含まれます。
となると気になるのは、
なぜおじさんが全裸なのか、
なぜムチムチ出っ腹体型なのか
そもそもこの彫刻を長年にわたり作り続ける作者は「お仲間」なのか。
スタッフは作者黒川氏のご自宅に伺って、まず「なぜ裸なのか」と直撃する。
その答えは――
「(裸の)おっさんにアルトサックスを吹かせたら、面白いかなって」
ここへ、全裸サックスおじさんの真横ショットがインサートされる。小さめなアレもくっきりと映っている。
それが氏の真意かは不明だが、スタッフは「確かに面白い」と素直に納得している。
でも、僕が質問する側だったら、「いえ、すごくいやらしいです」と即座に否定しただろう。
スタッフはその後、
「なぜサックスおじさんはあんなエロい体型なのか」
「それはご自身の趣味なのか」
などと追求することもなかった。「面白いかなって」の一言で丸め込まれたようだ。
だが、話はここで終わらない。
あくまで全裸おっさん(+サックス)にこだわってきた黒川氏だが、その信念が揺らぐ出来事が発生する。
美術館に飾られている「黒川さん」を見た女の子の、
「お母さん、裸でラッパなんか吹いちゃいけないんだよね」
という発言。たまたまそこにいた黒川氏がショックを受ける。
悩んだ黒川氏は、その後「黒川さん」の全裸を封印し、彼にズボンを履かせることにした。
ちなみにおじさんの上半身は相変わらず裸だが、
「それはやっぱり譲れない面があって、これが限界で上に服着ちゃうと面白くもなんともない」
とのこと。
いやいや、そこはパンツかふんどしでもいいんじゃないの……?
結局、おじさんが全裸なのは「面白いから」としても、
なぜムチムチ出っ腹体型なのか
作者は「お仲間」なのか
の謎は解明されないまま終了。
僕だったら、×××もくっきりと描写したおじさんの彫刻を日本全国に飾ろうというのは、やはり……と思うのだが。
信じるか信じないかはあなた次第。
おわり