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今でもなお。 2021春 21.4.23
主に昭和のテレビドラマに、ゲイがチョイ役で出てくる場合、いくつかの共通点がある。
・ゲイバーに勤める女装(いわゆる『オカマ』)で、控え目に言えば非美人、ありていに言えば化け物のようなメイクで登場
・極度に惚れっぽく、主人公の男、もしくはメインキャラの男に秒で惚れ(て関係を迫)る
・お笑い担当で噂好き。例外なくオネエ言葉を使う
・下ネタをよく口にする(たとえば『タマ』関連など)
平成になっても、たとえば『クレヨンしんちゃん』の映画版初期あたりで、このテンプレ「オカマ」はしぶとく残っていた。そして、令和になっても「お笑いとしてゲイを扱う」演出はまだ続いている。
ただ、それはいずれも民放ドラマの話であり、みなさまの受信料で成り立っているあの局なら、そんな過去の演出などするはずも
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(BSプレミアム ドラマ『やっぱりおしい刑事』より)
し て い た 。
これらのシーンは、本筋とはほぼ関係なく、場所がゲイバーである必要もない。
なぜNHKともあろうものが、こんな前時代的な演出をするのか。
NHKと言えば、Eテレ『バリバラ』で、ドラァグクイーンなどをお笑い担当ではなく定期的にスタジオに呼ぶなど、LGBTQフレンドリーな番組を数多く制作している。
先日も「障害者が一般ドラマのチョイ役に出ることは可能か」と、実験ドラマを番組内で制作したばかりだ。
この『やっぱりおしい刑事』の脚本家・制作者には、何が問題なのかさえもわかっていないはず。だから、このようなゲイのイメージを視聴者に刷り込ませるシーンを平気で挿入するのだろう。
そもそも、あの田亀源五郎先生の『弟の夫』が放送されたのと同じドラマ枠だというのに……。
おそらく、この件は、これまでの「慣例」通り、特に問題になることもなく、そのまま流されてしまうのだろう。
福祉番組を多数作っている公共放送でさえこの有様である。
もうこの「お笑い」演出に慣れすぎてしまって、怒る気もなくしてしまいそうだが、それでもこれだけは言わなければなるまい。
訳知り顔でゲイの世界を描かれても、それはそれで差し障りがあるのかもしれない。
でも、いつまでもいつまでも、ノンケ(異性愛者)の玩具《おもちゃ》にされればやはり腹は立つ。
足を踏まれたら「痛い」と伝える。それが大切。
相手がなんだかんだ言って空とぼけたとしても、言い続けないと何も変わらないし。
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