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AIブームの話。 23.4.2

このところAIブームである。


いや、「AIひばり」などで、以前からその存在は知られていたが、個人が簡単にその技術を使えるようになったのはここ最近だろう。


それまで僕がイメージしていたのは、百科事典的に、決められた質問に対して決められた答えを返答する、いわば機械そのものであった。

ところが、(事前に学習させたうえで)一人(一台?)で絵を描くという、芸術的な作業をし始めたあたりから、驚きとざわめきが広がっていった気がする。

AIは機械なのでネタ切れや疲労することもなく、数十秒~数分で新しい「作品」を生み出すことができる。もちろん、ギャラも謝礼も必要ない。


今はまだそこまで個性がある作風とは言えないが、いわゆる「神絵師」の作品を学習させて、その人の画風に似せた作品を大量生産することもできるのだろうか。

さらには、小説も書けるらしく、そうなったら絵師も小説家も必要なくなってしまう……?


ただ、僕の作風を覚えさせたAIが、僕の代わりに小説を書いてくれるのなら、楽《らく》できそう……。

甘い誘惑。

でも……


仮に、自分好みの設定を入力すれば、自動で小説を作成するプログラムができたとして、それは、「面白い」のだろうか。

作品自体もそうだが、読むのも作る(書いてもらう)のも。


創作活動は、「誰でもできるわけではない(巧拙は別にして)」からこそ感動したり、お金を出して読もうという気になるのであって、誰もができる行為になったとしたら、ひどくつまらないものになってしまいそうな気がする。



今のところAIはそこまで創作能力は高くなさそうだが、まるで人間を相手にしているかのような会話を見ていると、この先「AIに自分好みの小説を(無料で)書かせて満足する読者」が出てきてもおかしくない気がする。

そんな未来がはたして来るのか、それとも――。


ちなみに、そうなった場合、AIには書けないお下劣路線で攻めてみたい。

以上。


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