憂鬱婦人 22.3.25
昨日、昼メロの『愛の嵐』が好きだと書いたが、その点もう少し深堀りしてみる。
前提として、毎日放送される「帯ドラ」が好きだと前々から書いているが、昼ドラ、もしくは昼メロとなると、少し傾向が違ってくる。
家族向けで豪華配役の「朝ドラ」に対し、主婦向けで新人・中堅・元アイドルが主な配役の「昼ドラ」。早い話、そこまで製作費が掛かっていないのが昼ドラであろう。(〇周年記念など例外もある)
嫁姑もの・難病もの・ホームドラマ・愛憎劇・夏休み期間のファミリードラマ……昼ドラにはいくつかのパターンがあるが、僕個人の趣味として、「ドラマを観た!」という満足感が欲しい。なので、多少「濃い口」テイストのドラマを好む。
さて、『愛の嵐』。
これは原作が『嵐が丘』で、のちに続く「グランドロマンシリーズ」、もしくは「嵐シリーズ」の初期のドラマ。初回放送は1986年で高校生の時に時差放送で拝見した(田舎なので本放送をネットしていない)。ジャンルとしては「悲恋純愛復讐もの」とでも言えばいいのか、とにかく主演の田中美佐子さんが耐え忍ぶストーリー。
ちなみに主題歌のタイトルは「Mrs.メランコリー」。その通り、ドラマの後半で美佐子夫人はほとんど憂鬱顔。
一話30分・全69話で、朝ドラ並みのボリューム。そのためか、朝ドラ同様、主人公たちの幼少時代から物語は始まり、大地主の令嬢と孤児、のちに使用人との身分違いの恋愛が描かれる。
ここでもうだいたい想像がつくだろうが、ラストに至るまで、くどいくらいの障害が二人を襲う。このベタベタな展開がハラハラを生み、いつしかハマってしまう流れ。
当時あまりにハマりすぎて、ドラマを録画したビデオテープからカセットテープに録音し、120分に収まるよう私家版ダイジェストを制作し、毎日のように聴き直す。
主人公が波乱万丈な体験をする、言い換えれば可哀想な目に合う話は僕の大好物。もちろんただ可哀想になるだけではなく、最後に大逆転的なものがあるとなお良い。
このようにベタな純愛話を自分でも書きたいと思い、身の程知らずにも書き始めたのが、「勇一・大吾シリーズ」である。正直、回を追えば追うほど売り上げが悪くなっていくが、作者がどうしても書きたいのだから仕方がない。
もう聞き飽きたと思うが、現在もまだ書いている。いつ出るかはまだ不明。
もしも
もしも続きを待っておられる方がいるとするなら、どうぞ健康に留意して長生きをしていただくことを望む。
もしかしたら、その頃には……。