思わず耳を疑った話。 23.3.30
ちょっと前に、「ゲイ小説=エロ小説というわけではない」的なことを書いた。
これは、作者(僕)本人の、エロスに関する捉え方の違いもあると思う。
たとえば、ゲイ向け創作に出てくるお坊さん。
たいていはムッキムキの筋肉で、かつ巨●。お釈迦様の教えを守るどころか、禁じられているがゆえに高まる欲望を持て余し、お寺の中でズッコンバッコンというのが定番である。ノンケ向けでいえば尼僧物。
あくまでも創作内での話だが。
ところが、僕はあまりそういうのにエロスを感じない。
いや、エロいことをヤッているのでエロいなとは思うけど、コスプレ感が強くて、「へー」ぐらいしか思わない。
急に話は変わるのだが、最近某チューブでリアルお坊さんの法話を聴いている。
というと、堅苦しいイメージがありそうだが、どちらかと言えば、人生相談に近いだろうか。
で、その真面目そうなお坊さん、真面目な声でこう言ったのである。
「おち●●ん」
……え。
僕の耳がどうかしたわけではない。ピー音なしで発音していた。
ちなみに、エッチな相談ではなく、「もし、自分が女になった場合」としての例えとして、「(自分の)おち●●んが消えたら」とのこと。
カタブツもカタブツ、ベストオブカタブツなお坊さんが、さらっと「おち●●ん」と口にする。
……うん。
いい。
ギャップ萌えというか。
というか、普通お坊さんが「おち●●ん」なんて言わないでしょ……。
(エッチなことを)しそうにない人がする。
そのギャップにロマンを感じるので、拙作のキャラには必ず何らかの「ドラマ」を演じさせている。
「そんな小芝居は不要だ、さっさとヤれ!」
という読者には、もう諦めていただくしかない。
もともと「おかず」ではなく、「ドラマ」を提供するためにその道に入ったのだから。
拙作「勇一・大吾シリーズ」も、ドラマシーンが大半を占めていて、××シーンがそこまで多いわけではない。
けれども、書かないと後悔するので、いま完成に向けてゴニョゴニョしている。
今日で推敲(二度目)54%。
……うん、遅いね。
でも、やっぱり納得のいく状態でお届けしたい。
よろしくお願いいたします。