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食べなれたごはんは低アミロース米

子供の頃からごはんがスキだったわけではありません。
小学5年生の頃ようやくごはんがおいしいことに気づきました。それまでは食べなければいけないものとしての存在が大きく、おいしいとは思いませんでした。よく運動するようになってごはんがおいしく感じたのがこの頃からでした。当たり前のように食べていたごはんは、とてもおいしくて自分好みのごはん=お米だということに気づきました。

宮城県仙台市育ちの私は、ひとめぼれやササニシキやミルキークイーンやだて正夢などのもっちもちの食感のごはんが好みです。毎年新米の時期になると実家からのおすそ分けでこの低アミロース米の新米をいただきます。
いつもより少なめの水加減でもべっちょりと炊き上がるのが特徴です。そのため水加減はかなり少なめでタイマーではなく食べる直前に炊飯スイッチを押すことで自分好みのごはんに炊き上がります。

炊飯器によっても炊き上がり具合がわかりますが、私の場合浸漬せず軽く洗ってメモリより少なめの水を入れて炊きます。
最近自宅近くのJAさいたまで入手した埼玉の米「彩のかがやき・特別地域栽培」を食べていますが、今まで食べていた低アミロース米とは異なり私の好みから外れてしまうことがわかりました。

米どころで育った米の環境は空気も水も土壌も全て異なります。
無農薬で育てているとはいえ自分好みではないとなるとその特徴がいくら価値が高くても食べ続けたいとは思えませんで。

アミロペクチンの含有量が少なめでアミロースの含有量が多めの米が最近のトレンドだそうです。
食べなれた私好みのごはんとは全く違うテクスチャーだとういうことに気づかされました。

環境が変わると人の成長も変わる。
これと同じように、食べ物も同じものにはなりません。
似たような食感や味わいを作ることはできても、全く同じものはできないのと同じように。

今まで食べた米の品種について自分なりのチャートにまとめました。
料理によって向き&不向きがあるように、自分好みのごはんにも美味しいと感じるものとそうでもないものがあります。
飽きないごはんはきっと自分好みのごはんなのだから。

私が食べたお米のチャート


もっちりとあっさり。硬めと柔らかめに分けて書いています。
私がスキなコメの品種は、低アミロース米です。アミロペクチン=炊くことによって粘り気が出ます。アミロースはその働きがないので粘り気がありません。アミロースは炊飯時に水が入って柔らかくならない性質のためごはんが冷めると老化(硬くなる)します。粘り気のないパラパラとしたごはんでは、カレーライスやピラフ、エスニック料理にはうってつけです。

しかしおにぎりやお弁当には不向きで、温め直して食べる工夫が必要です。このような高アミロース米はあっさりしていて、パラパラしています。消化・吸収されにくく、糖尿病の食事療法として使われています。血糖値の上昇を防ぐ米としてダイエットやアトピーの人に好まれています。

低アミロース米は、もっちりしています。
冷めてもモチモチとした食感が持ち味で、噛むたびに甘く感じられます。


無農薬で作った米だとしても自分好みの米と異なる性質だと、購入に繋がりにくい。
冷めてもおいしいですよと、言われてもそのおいしいは誰の意見なのでしょうか。

冷めてもおいしいかどうかは実際に食べてみないと判断できません。

例えば、5キロお試しで購入したとします。自分好みではなかったら食べ終わるまで道のりが長く感じてしまいます。

ごはんがスキだからこそ、ここは自分好みのごはんを食べ続けたい。

自分の性質を知る事。
自分好みを知る事。
本質を知ることで見えてくるものがあります。

今日は新月。
願い事を書く前に少しだけ自分の本質を見つめてみませんか。
心から感じている声を聞き取るチャンスにつながるから。

あなたの好きなごはん(米)はありますか。
どんなおかずと一緒にたべるとおいしく感じますか。
これなら毎食食べたいお気に入りのごはん(米)はありますか。

自分好みを知ることは食に対して意識度合いが高まります。

食べる事は生きる事につながっています。


今日もおいしいごはんでありますように。

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