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来春まで橋本農園はお休みです。2023年の新挑戦について代表が語ります

こんにちは、岐阜県・飛騨高山で無農薬野菜を25年以上つくり続けている「飛騨高山 橋本農園」です。

朝晩の寒さも日に日に増し、年末に向けて一段と寒さが厳しくなりそうな飛騨高山。山に囲まれた橋本農園は雪の季節がやってくるとビニールハウスを畳み、畑作業もお休み期間に入ります。

右が橋本農園代表の橋本浩樹さん。農園の課題について聞きました

2022年は野菜のネット販売を開始したり、ホームページSNSを作ってみたりと、より多くの方と繋がろうと行動を起こした1年でした。1年の締め括りの時期ということで橋本農園では来年どんな“挑戦”をするのか、代表の橋本さんに聞いてみました。

元はミニトマトのハウス。雪が積もる前に農園にある全てのハウスを畳みます

ナスを直立させて栽培? 栄養素も収穫率もアップさせたい

まずは橋本農園で大人気の「Bigナス」の育て方を変えてみたいと話す橋本さん。Bigナスは1つ200〜250gで、スーパーなどで手に入る通常のナスよりも倍以上のサイズなんです。大きくても柔らかくトロッとした食感が人気のナスですが、来年はさらに美味しく、そして安定供給ができるようにしたいとのこと。

「ナスは直立型栽培にしてみたいね。今までは枝や葉、実が横に広がったままの自然な形で育てていたんだけど、来年は苗が育ってきたら枝部分をテープなどで軽くまとめて、直立型栽培にしてみようかな。適度に真っ直ぐのほうが栄養のいき方が良いと聞いたんだよね」と橋本さん。

役目を終えたナス畑の様子。2023年に向けて新しい育て方を模索中です

枝や実が広がったまま成長を続けると末端まで栄養が届きにくくなるので、枝を真っ直ぐに支えてあげて栄養がナスの実にしっかりと行き渡るように育てるアイデアなんだそう。こういった情報は農業仲間との会話の中から得ることも多いとか。

夏のナス畑の様子。成長具合を見ながら全体の半分ほどを直立型を試す予定

効率と美味しさの共存を目指す。トマトのサイズを変えてみます

「ミニトマトは甘くて人気商品だからたくさん作っていたけど、収穫頻度が多いから1人で作業するのは大変なんだ。手間もかかるし人手も多く必要な野菜なんだよ」と橋本さんは言います。

来年からスタッフの人数が減る橋本農園では、野菜の美味しさを保ちながらも出荷量を減らさないように“効率”良く栽培することが求められるようになります(地方の人手不足についてはまた別の機会に)。

糖度が高くて人気のミニトマトは春から秋まで楽しめるんです

「ミニトマトの栽培量を少し減らして、大玉や中玉トマトを増やしてみようかな。サイズが大きくなれば収穫頻度も減るからね。いろんな種類の野菜を無農薬で同時期に育てるとなると手間も労力も相当かかるから、効率の良さも考えないといけない時があるね。もちろん無農薬の安全性や新鮮さ、美味しさはは変わらずだけどね」

トマトは熱や湿気に弱く、実に結露がついたままだと割れてしまうので、じつは1つ1つ丁寧に拭いてから袋詰めをしているんです。

丁寧に選別してキズがついたものは避けます。味は変わらず美味しいんですけどね…

こういった作業も大きい種類のトマトが増えることで効率化につながります。ただ効率だけではなく、大玉や中玉トマトの需要が上がっていることもふまえての決断です。

今在るものを活かし、自然の力で野菜本来の味を引き出す

燃料の高騰問題や人材不足、温暖化など農家にはさまざまな課題があります。気候の影響を直に受ける農業は、気温が高かったり、雨が多かったり、温暖化の影響で飛騨高山地域で栽培しにくくなっている野菜もあるとのこと。

「どんな厳しい状況であっても、自分たちの力で対応できる作物つくりを目指している。化学肥料などに頼らず、自然の力を活かしてつくった野菜の方が強い気がする」

化学肥料に頼らないで25年以上、無農薬野菜にこだわってきた橋本農園。植物の自然の力を引き出し、安全で美味しい野菜を届けられるよう毎日大事に育てています。

橋本農園のネギ畑。1月には真っ白な雪で覆われます

12月の末から農園は少しの間お休みとなりますが、来年さらに多くの方に橋本農園の野菜を楽しんでいただくための準備を進めています。また進捗をお伝えさせてもらいますので、2023年もどうぞよろしくお願いします!

■「飛騨高山 橋本農園」の食べチョクはこちらから!
https://www.tabechoku.com/producers/27475/products
■WEBサイトはこちらから!
https://hashimoto-nouen.studio.site/

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