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男惚れする格好いい男たち・ひちゃけん、如水を語る!など

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◉『男惚れする格好いい男たち』では、自分の愛読書の中から、これはという人物に照射し、自分のなりの英雄像を結びつつ、叙事詩的に歌い上げていきます。俺のこれまでの人生や読書感を、この…
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2022年2月の記事一覧

ひちゃけん、如水を語る! ⑤ vol.237

ひちゃけん、如水を語る! ⑤ vol.237

ひちゃけん、如水を語る!

『如水』水が流れる如く。

この男を語る上で、歴史物の話は外せない。

ところで俺はこの4月でエリアマネージャー的なポストに身を投ずることになった。

ちなみに如水は俺の仕事上の先輩ではあるが、職務的には俺の部下でもある。

俺が如水を評する時、ひとつの情景が心に浮かぶ。

それはある著者が徳川家康の人物を素描する際に用いたフレーズ。

「家康は信長や秀吉のように、自分

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ひちゃけん、如水を語る!④ vol.214

ひちゃけん、如水を語る!④ vol.214

ひちゃけん、如水を語る。

『如水』水が流れる如く。

この男は変態として天賦の才がある。
 
と同時に文学的に俺と響き合うものがある。

この男は生涯独身を全うするかもしれない。

そして、俺もこの先全うしたいと思い始めた。

『結婚するとは何とバカなことをしたものだ。』

ある小説でそんなフレーズを見たことがある。

その意味するところは、古来、結婚するということは嫁に縛られ家に縛られ、片足を

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ひちゃけん、如水を語る!③ vol.210

ひちゃけん、如水を語る!③ vol.210

ひちゃけん、如水を語る。

『如水』 水が流れるごとく。

如水は時々いいことを言う。

極めて稀にである。笑

如水は俺のブログの1番のファンであり、理解者であると共に批評家でもある。

俺の友人の子供のいじめの問題について、『その書き方、足が付きます!』と、いち早く忠告してくれたのは如水だし、再度始めるにあたってもエールを送ってくれたのはまぎれもなく、『如水』であった。

俺のナンパにおける挫

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ひちゃけん、如水を語る!② vol.206

ひちゃけん、如水を語る!② vol.206

ひちゃけん、如水を語る。

『如水』 水が流れる如く。

ところがこの男のナンパは流れるどころか、よどみっぱなし、滞留しっぱなしである。笑

3歩進んで4歩下がり、そのまま道草食って屁こいて、その滞留する思索の時間に己の渾身を込めてるような男である。

如水、実に地蔵である。笑

しかし、その地蔵に埋没することなく、ストナンはせずとも◯クシィとかいうSNSを駆使し、今日も飛びっ子を受容するハッチャ

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ひちゃけん、如水を語る!① vol.191

ひちゃけん、如水を語る!① vol.191

ひちゃけん、如水を語る。

『如水』  水が流れる如く。

自身の存念を水の如く、よどみなく、融通無碍になぞらえつつ、乱世をしぶとく生き抜いた巨人。

それが如水。

太閤秀吉が天下取りの途上、秀吉の天稟を見抜き、自らに能力と手腕があることを韜晦し、秀吉の軍門に下り、自らを厳しく律し続け、秀吉の軍師としての一生を全うした。
 
『あの男を助け、命を賭けてあの男のために働き、あの男を押し立てることに

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男惚れする格好いい男たち⑨ vol.151

男惚れする格好いい男たち⑨ vol.151

決して随筆風と言えない随筆続く。

当時の志士はある時期、多くは幕府による粛清を受けた。

天誅組の変も然り、池田屋の変も然り、寺田屋の変も然りである。

藩の分厚い庇護があった薩摩は別として、幕末の最終段階では、政治犯としての長州人を初めとし、土佐や肥後、肥前の志士たちが路上で大根のように斬られ非業の死を遂げている。

当時の志士の精神状況を語るフレーズとして『志士は溝壑にあるを忘れず、勇士はそ

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男惚れする格好いい男たち⑧ vol.150

男惚れする格好いい男たち⑧ vol.150

今日は随筆風に。

飲み会のシーズンである。

昔から酒は人心の潤滑油として、主に交渉の場にも用いられてきたし、世の鬱屈を霧消する手段としても愛用されてきた。

あるいは酒席において大きなプロジェクトをまとめ上げ、立身出世した者もあるであろう。

そうかと思えば度を過ぎて失態を演じ、酒で身を持ち崩す者もあったに違いない。

幕末、全国から草莽の志士が京都に蝟集した際、幕府を倒す計画をこうした酒席で

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男惚れする格好いい男たち⑦ vol.142

男惚れする格好いい男たち⑦ vol.142

俺がこれまで積み上げた人生や読書感からくる、格好いい人間像について語ってみたい。

さて、秋山好古と秋山真之。

二人は兄弟である。
 
好古が10歳の頃、松山で天地がひっくり返るほどの驚天動地が起こった。

明治維新である。

それがために藩士は困窮を極め、食うや食わずの生活が続いた。

十石取りの秋山家などはとにかく悲惨で、その年生まれた男の子をひもじさの為、寺へ出すことが決まっていた。

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