マガジンのカバー画像

『尾崎放哉』を知るきっかけの書籍たち

8
主に書籍を(たまに企画展やイベント)通して知ることができるものを紹介します!
運営しているクリエイター

#本紹介

神戸文学館(文アルタイアップ企画)「放哉ここにありき」の講演メモ

神戸文学館(文アルタイアップ企画)「放哉ここにありき」の講演メモ

24日に神戸文学館で、わたなべじゅんこさんによる「放哉ここにありき」という講演が行われましたので、忘れないうちにメモメモ‼✍️
※諸所個人的オタ感想があります。
(なお都合で途中参加だったので、参加できたところから…)

「層雲」のこと

荻原井泉水が層雲作り始めたころの話。
・碧梧桐が岡山玉島にて俳三昧のときに、井泉水が雑誌作りたいよ~の相談をしにきた。→そんな余裕ないよとの返事だったけど否定も

もっとみる
尾崎放哉関連書籍①『流浪の詩人 尾崎放哉』

尾崎放哉関連書籍①『流浪の詩人 尾崎放哉』

内容

尾崎放哉の人生を本当に、ほんと〜〜〜〜〜に!!細かく書き記してあります。私も、あれこの時代どうだったっけ?となったときに読み返しています。また、人生で関わりをもっていた人たちの紹介も分かりやすくまとめられています。

最後に年譜もまとめられているので、これ一冊で、どんな人間関係があって、どんな人生を送って、どこで過ごしていたのかが全部分かる!

個人的に、放哉先生自身が書いた・・・!?短冊

もっとみる
尾崎放哉関連書籍②『海も暮れきる』

尾崎放哉関連書籍②『海も暮れきる』

内容

筆者が実際に小豆島にて聞いた話をもとに、主に小豆島での尾崎放哉の生活に焦点をあてた話。小豆島に足を踏み入れてから死の瞬間までを、周りの放哉に関わった人たちも含めて、リアルな心理描写・情景描写で話が進みます。感情移入待ったなし。

私自身が尾崎放哉という人物を知ろう、として調べて一番最初に見つけ、読んだ本。正直死の間際は読むの辛かったです…。どちらかといえば、小豆島での放哉先生の生き方は、周

もっとみる
尾崎放哉関連書籍③『放哉という男』

尾崎放哉関連書籍③『放哉という男』

内容

放哉が師と仰いだ荻原井泉水による、放哉の人生を語った話。寺男をやっていたときの話や、放哉の生き方など様々な角度でエピソードがまとめられています。師としてなのか、温かく見守って(時に困ったよ、みたいな感じもありましたが)いたんだ、ということが文章からにじみ出ていて、本当に愛おしくなる…。主に須磨寺、その前後の放哉先生の様子を知ることができます。

漂流生活をしている、しかも「台湾に行く!!」

もっとみる
尾崎放哉関連書籍④句集関係

尾崎放哉関連書籍④句集関係

句集は各所から色々と出ているとは思いますが、ひとまず私自身が持っているもののご紹介。

尾崎放哉句集

岩波書店さんから出ている句集です。大きく尾崎放哉自身が、自由律俳句を句作する前と後でまとめられており、入庵雑記も収録されています。

私自身が、放哉先生の句集を買おう!と思って、一番始めに購入したものですが、代表的な句を始め、とっかかりにはいい多さじゃないかなあと思います。解説より、編集した池内

もっとみる
尾崎放哉関連書籍⑤『尾崎放哉集ー大空ー』

尾崎放哉関連書籍⑤『尾崎放哉集ー大空ー』


内容

須磨寺、小豆島を始め、放哉が生涯のうちによんだ句や、入庵雑記も収録されています。
この本の一番の魅力は何といっても、放哉の師である荻原井泉水⇔放哉の間でやりとりされた書簡が読めること!!放哉が亡くなるまで、ありとあらゆる面で支え続けてくれた井泉水との手紙のやりとりの中には、甘えがでてしまったり、かと思えば強がりをみせている、放哉の心の内が溢れているんです!そこに放哉の人間らしさが表れてい

もっとみる
尾崎放哉関連書籍⑥『層雲の道』

尾崎放哉関連書籍⑥『層雲の道』


内容

荻原井泉水が層雲メンバーのうち4人をピックアップして語っています。そのうちの一人に尾崎放哉がいるのです(他メンバーは、野村朱鱗洞・大橋裸木・種田山頭火)。
ここで、井泉水は放哉の生涯について話し、その中で、放哉の句が人間のほほえましさを持っていることを言っています。
個人的に、なぜ放哉の句『いれものがない 両手でうける』などのいくつかの句は、俳句を特に知らない人でも知っているのか。また浸

もっとみる
尾崎放哉関連書籍⑦『決定版 尾崎放哉全句集』

尾崎放哉関連書籍⑦『決定版 尾崎放哉全句集』


内容

こちらの句集は放哉のそれぞれの時期に分けて句を収録しています。他、短編小説の『夜汽車』や木村緑平宛書簡もあります。

こちらのおすすめポイントは、「Ⅱ 新資料作品」のなかにあります、「京都俳談会」「大阪俳談会」が収録されていること!井泉水や北朗始め、層雲の方との句について話し合った記録が読めます。それぞれ一つの句について、あーだこーだと各々の考え、味わい方を話しているわけですが、批評にな

もっとみる