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尾崎放哉関連書籍⑥『層雲の道』

『層雲の道』
著者:荻原井泉水
発行者:秋山秋紅蓼
取扱所:層雲社

奥付より引用

内容

荻原井泉水が層雲メンバーのうち4人をピックアップして語っています。そのうちの一人に尾崎放哉がいるのです(他メンバーは、野村朱鱗洞・大橋裸木・種田山頭火)。
ここで、井泉水は放哉の生涯について話し、その中で、放哉の句が人間のほほえましさを持っていることを言っています。
個人的に、なぜ放哉の句『いれものがない 両手でうける』などのいくつかの句は、俳句を特に知らない人でも知っているのか。また浸透しているのか。私自身も詳しく知る前は、句はどっかできいたことあるけど…の状態でした。もしかしたら他にもいるんじゃないかな…とは思いますが。それは、短い句のなかに、その放哉自身の生活がにじみでてて、人の心をうつのだと、そう井泉水は書いています。まさにその通りだ、と思いました。たったこれだけの言葉で、生きていく中で感じることを嘘偽りない、着飾らない言葉でよんでいるからだと…。ぼんやり何でこんなに自分はハマってしまったんだ?と持っていた疑問の答えを、言語化してくれました。

他の層雲メンバーについても知ることができる(しかも井泉水目線なのがいい)ので、もしよければ読んでみてください!

どこで読める?

私は古書で見つかりましたが、なかなか一般に入手するのは難しい様子…。

こちらのサイトの情報によると、いくつか所蔵している図書館もあるようなので、取り寄せなどで読めます。

※また他に、読める手段が見つかれば更新します。


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