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<vol.14> だしのいらない煮物

丁寧にだしを取るとおいしいことは当然のことながらわかっています。
とはいえ、仕事と子育てを両立させながら、
毎回丁寧にだしをとることは難しいもの。

そんなとき、やはり野﨑先生に教えてもらったレシピが、
私を救ってくれました。

たくさんの素材から出るうまみが、だしになるという考え方

わざわざだしを取らなくても、
肉や魚、豆、野菜自体が持つうまみがだしになる
というお話を初めて伺ったときは、私の中の料理に対する概念が、
ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じました。

例えば、豚汁はだしを取らず、水に昆布1枚を入れて沸かし、
豚肉と根菜を煮込み、最後にみそを溶き入れるだけ。
でも、それだけで本当においしい豚汁ができるのです。


両親に一番人気の手作り宅配ごはん

緑黄色野菜ときのこ、動物性&植物性たんぱく質が一緒にとれちゃいます。

その応用ではありますが、私が母へ送る『手作り宅配ごはん』として
ときどき作るのが「鶏肉と大豆と野菜のスープ煮」。

これも野﨑先生のレシピを参考にしたもので、
鶏肉、大豆、数種類の野菜を昆布と水で煮込み、
薄味で仕上げるスープ煮です。

これは、遠くで暮らす両親への手作り宅配ごはんの中でも
一番の人気メニューとなりました。


食材の下ごしらえをきちんとすることで得られるおいしさ

だしがいらない煮物や汁物で、ここがポイントかなー?と思うのが、
それぞれの食材の下ごしらえ。

肉も野菜もそれぞれにアクを持っており、
それが残っていると雑味が残ってあまりおいしくなりません。

だからこそ、ちょっと面倒くさいなと思っても、
下ごしらえは省かないほうが、本当においしく仕上がります。


ひたすら食材を1cm角に切り続けます。

鶏もも肉、大豆の水煮、にんじん、大根、ブロッコリー、アスパラなど
野菜をたっぷり使います。それぞれの食材を1cm角に切ります。


根菜ときのこを下ゆでします。アスパラガスやブロッコリーなど火の通りやすい野菜は別の鍋で下ゆでを。
お肉は表面が白く色が変わるぐらいで引き上げるのがポイント。

鶏肉と野菜をそれぞれ下ゆでしてアクをとります。


あとはコトコト煮るだけ!

昆布だしで全ての食材を入れてコトコト煮ていきます。
食材を下ゆでしてから、昆布だしで煮ると
旨味たっぷりの澄んだ栄養満点のスープのできあがり。
調味は酒と薄口しょうゆと塩で薄味に。


このスープ煮は父も母も大好きなようで、
たまに送ってあげるとものすごく喜ばれます。

そんなに喜ぶなら毎回作ってあげたいところですが、
材料が多く、そこそこ手間がかかるので
「たまに」作ってあげるのがポイント笑。

時間と余裕があるときにということで、
たま〜に送ってあげると、特別感も出てさらに喜びも倍増するようです。


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