制作日記ーお金のことを知らないワイ①ー

12月20日

ゴッホは無職で、金銭感覚が多大に欠如していた。

画商の弟テオからの仕送りを、即日で高額な画材に使い果たすような具合で、数ヶ月同居していたゴーガンは、「頼むから金銭の管理は自分にさせてくれ」と懇願したらしい。

聖人といわれる宮沢賢治も、ゴッホと同じく、金銭感覚が多大に欠如していた。

農学校教師時代、月60万という当時にしては高給取りだった。
（今でいう24万円くらいだが、当時は今とは物価の価値が異なるので結構な額だった）

しかし、家に入れることなく、数日でレコードやら本やら浮世絵収集やら、人に与えたりで使い果たし、妹に「金貸してくれよ〜」とニコニコしながら無心する具合だった。

妹から「お母さんに着物の一枚でも買ってあげたらどうなのッ」と怒られる始末だった。

私も、彼ら天才ほどの破竹の勢いの浪費家ではないが、
「宵越しの金は持たない」女である。