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あなたは大人になってしまっていない?

珍しく書店でビジネスコーナーに置かれている本を読んだ。

オンラインサロンの塾長・武田双雲さんが本で勉強しようと選んでくれた山口周さん著『ビジネスの未来』


読み終えたけど、面白い。

山口さんが本の内容を冒頭にまとめてくれている。

1.私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」に軟着陸しつつある。

2.高原社会での課題は「エコノミーにニューマニティを回復させる」こと。

3.実現のカギとなるのが「人間性に根差した衝動」に基づいた労働と消費

4.実現のためには教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる


自由で幸せで、波動の在り方が現実創造していくことを世界に発信されている伝道師でもある双雲さんがこの本を選ばれたことに納得。

双雲さんって、素直に衝動に従って生きてるもんね。


気を扱う野口整体指導者として人間を観ると

自発的な要求がいのちを元気にしていくことがよく分かる。

自発的要求というのは衝動と言い換えてもいい。

本の中で個人的にものすごく考えさせられたページがある。

「衝動を阻害するもの」

と銘うった章。

山口さんは聖書・マルコによる福音書10.13を引用している


「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。



そのあとに紹介している

柳田國男の『遠野物語拾遺』に収められている2つの言い伝え



村の馬頭観音の像を子供たちがもちだしてころばしたりまたがったりして遊んでいた。それを別当がとがめると、すぐにその晩から別当は病気になった。巫女に聞いてみると、せっかく観音さまが子供たちと面白く遊んでいるのをお節介したから気に障ったのだというので詫び言をしてやっと病気がよくなった。



遠野のあるお堂の古ぼけた仏像を子供たちが馬にして遊んでいるのを、近所の者が神仏を粗末にすると叱りとばした。するとこの男はその晩から熱を出して病んだ。枕神がたってせっかく子供たちと面白く遊んでいたのに、なまじ咎めだてするのは気に食わぬというので、巫女をたのんでこれから気をつけると約束すると病気はよくなった。



似たような構図の伝承が複数あるんだそう。

長く口伝で伝えられてきた物語。

山口さんはここに

無垢なる衝動が偽善に脅かされる危険性

その警鐘が語り継がれてきたと読み解いています。

陥りがちな大人に対しての警鐘の物語。


この2つの言い伝えを読んでどう感じただろう。


ほとんどの人が仏さんに叱られる病気や熱を出すことになる大人の対応をしてしまうんじゃない?

自分が同じ状況にいたら、やっぱり子供たちを注意しちゃうよね~(>_<)

子供たちのピュアな衝動を素直に感じたままでいられる自信がない。

うん、まったくない(*´Д`)

子供たちを微笑ましく眺めていられる?

うーん、難しいよねえ~



自分も歳を重ねてきた人間の例外ではなく

社会の規範に染まっているなあ、

ちょっぴり悲しくなる。


社会生活の中で身についてしまった価値観に縛られていて

その場に流れている喜びのエネルギーを感じとっていない。

空間に満ちていた子供たちの喜び、すなわちエネルギー < 社会規範 

の価値観の中で生きているってこと。


この言い伝えは

神は、波動、エネルギーを感じているってこと

を教えてくれていると思う。

叱っている状態は、喜んで遊んでいる状態より

波動は相当低いからね。


オーブと言われたり、玉響(たまゆら)現象と言われる

写真にときどき映っている白い玉。

小林正観さん情報によると

その場にいる人が全員喜びに満ちているってことが写真に映る条件らしい。

裏付けるかのように

バリ島の仏教寺院のお祭りでは驚くほどの白いオーブが映っていた。

役者仲間10人ほどで旅行に行ったとき

一人だけ参加したくないのに仕方なく参加していた男がいた。

旅行中の写真を見ると

彼がいないと写真にはオーブが映り

彼がいるとオーブが映らない。

それはもう笑っちゃうくらい

分かりやすい現象だった。

空間にいる全員が喜んでいるか

空間に機嫌が悪い人が混じっているかの違い。

オーブの正体は精霊とか言われているけど

そういった見えない存在にとって

その場の、エネルギー状態がいいこと

波動状態がいいことが重要なんだってことが分かる。

『遠野物語拾遺』の言い伝えの通り。


このエピソードを知ってすぐに

社会規範から逃れられるわけじゃないけど。

衝動から生まれた行動や

ピュアな喜びにあふれた場

エネルギーにあふれた場に

目を向けられるよう

感じられるようなりたいなあと思ったのでした。

もちろん

自分が湧き上がる衝動に従って生きていくことは大前提でね。




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