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心と体は同じもの。
あまりの認識の違いに驚かされる出来事があった。
快活でクラス委員も務めていた娘さんが鬱になったんだそう。
鬱になったのは手術後。
であれば鬱状態をひき起こしたのは手術が原因だと推察できる。
娘さんの相談をされて、そう回答したら驚かれていた。
そのリアクションを見て、ぼくも驚いた。
そんなことに思い至らないなんてあるの!?
ちょっと信じがたいレベルで驚いた。
続けてお話をお伺いしてみると
こんなにも認識が異なってしまった理由が明らかになった。
一番大きな認識の違いは
鬱状態はこころの問題であって、カラダの問題とは別だと思っていたことだった。
手術で取り扱っていたのはカラダ。
術後に元気を失ってしまったのはこころ。
そんな認識を握りしめていた。
本当にそうだろうか?
カラダとこころは別だと主張する人にこころを見せてくれと頼んでも
誰も見せることなんて出来やしない。
こころとカラダは学問上分けただけ
観念上分けただけ。
こころとカラダが分かれて存在している人間など1人もいないのだから。
こころとカラダが別だと思っている親御さんも
整体指導を受けて腰痛や肩痛が消えたら
最初とはまるで異なるこころになっていることを体験されていた。
痛みが治っただけでも気分が劇的に変わった体験をしたことのあるひとは多いでしょ。
長らく鬱の薬を常用されていた方で
整体指導を受けた直後にあまりに気分がよくなって微笑みが止まらなくなってしまった人もいた。
それっきり鬱の薬を手放せたと報告をいただいた。
鬱を生み出していたカラダの在り方が変わったから
カラダの居心地がよくなってしまって
こころの状態が明確に変わってしまったってだけ。
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怒りっぽいと自他ともに認める人であったら
カラダを観察すると腹直筋が硬張っているのが確認できる。
怒っている人の腹直筋が硬張って縦に垂直に立っているように見えるから
腹が立つって表現が生まれたわけ。
腹が立っていれば、こころは怒っている。
借金で首が回らないって表現だってそう。
今風で言えば自律神経失調。
実際に悩み過ぎて大脳緊張が酷くなると胸鎖乳突筋が硬張って首が回らなくなる。
首が回らなくなるほど緊張していれば、
こころの中は終わりのない、結論の出ない思考でいっぱいいっぱい。
静けさなど欠片も無い状態になっている。
カラダとこころは完全に連動している。
もともと分けられないのだから。
だから腹直筋が変われば、怒っていたこころの状態は変わる。
だから胸鎖乳突筋が変われば、こころの中は静まりやすくなる。
こんど術後に鬱になってしまった女の子を観察してみたら
原因は必ずカラダに書いてあります。
それを読み取れるかはぼくの技術次第ではあるけどね。
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