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街頭募金。したこと、ありますか?

実は最近、街頭募金をしています。それも、募金を入れる方ではなく、駅前で「街頭募金にご協力をお願いします!」と呼びかける方

数回募金活動をしてみての感想をここに記したいと思います。

そもそも、この記事を読んでくださっている皆さんは、街頭で募金、したことがあるでしょうか?

私はというと、ないような気がします。幼い頃、盲導犬や介助犬の募金をした記憶があるくらいで(幼い頃の私の将来の夢は盲導犬の訓練士だったのです)、大人になってから自分の意思で募金に参加した記憶はありません。

学校の授業の一環で東日本大震災の被災地でボランティア活動をしたり、高校生と大学生の時に、ヘアドネーションをしたことはあります。でも、街頭募金というと、どうも気が乗らないのです。

「何か怖い」
「本当に困っている人に届くの?」
「ていうか、あの人たち何者なんだろう……」

と、何となくマイナスのイメージを持っていて、街頭募金を呼びかけている人を見かけても、募金をするどころか、近寄ったことすらありませんでした。

だから、ちょっとしたご縁で「行ってみる?」と声をかけられても、「え、私が行くんですか?」というのが最初に抱いた感想でした。



やったことのないことには、とりあえず乗ってみる精神の強い私は、他のボランティアさんたちの後をついて、多くの人の行き交う駅前へ。

パネルや募金箱を持って立ってみると、一瞬で既視感のあるスタイルが出来上がりました。

はたから見ると怪しく見えるんだろうな」と思いつつ、他のボランティアさんたちと一緒に、駅前で募金を呼びかけます。やはり、大勢の人がちらっと見ては(あるいは見ることもなく)通り過ぎるだけ。でも、立ち止まって募金をしてくださる方の多さに、私は驚きました。

「頑張ってね」と声をかけてくださる人、
「少なくてごめんね」と言いながら小銭を入れていく人、
すっと近づいてきたかと思うと、お札を入れて颯爽と去っていく人。

言葉が通じているのか分からないけれど、見るからに外国からの観光客の方が持っている小銭を次々に入れてくださることもありました。

そして、最近特に印象に残ったのは、中学生だという男の子たち。

「60円だけだけど」と言いながら募金をしたかと思うと「○○(募金で支援する国)好きなんですよ、いつか行きたいくらいで」と話し、最終的には「一緒に呼びかけてもいいですか?」と、私たちと一緒に募金を呼びかけてくれたのです。

自分の持っているお金を惜しげなく募金箱に入れるだけでなく、「一緒に呼びかけてもいいですか」だなんて。

これまで、街頭募金をしている人たちを怖がり、怪しんできた私との差に、愕然としました。こんなにも純粋な心で生きることもできるのか、と胸を打たれたのです。これは、「子どもだから」「まだ若いから」できるんだね、などという話ではありません。

私が中学生の時、同じことができていたとは思えないからです。きっと、「何かやってるな、でも怖いし近づかないでおこう」とそっと回り道をして家路を急いでいただろうと思うのです。まさか、募金をし、その人たちに声をかけるなんて、しようとも思わなかったでしょう。


自分がやったことのないことをやっている人たちは、時に怖くも見えます。帰宅後、「今日、街頭募金したんだ~」とその時の写真を母に見せたら、母の反応は、「見るからに怪しいんだけど」でした。

実際に、実在する団体を騙って募金を呼びかけるような悪い人もいます。でも、全部が全部、そうではありません。

私のように「近寄ったこともない」という方は、機会があったら、一度でもいいので「募金を呼びかける側」になってみてはいかがでしょうか。世界の見え方が少し、変わるはずです。

私も、この活動はできる限り続けたいと思っています。だからもし、どこかの大きな駅で街頭募金を呼びかけている人たちを見かけたら。私も、その中にいるかもしれません。得体の知れない人たちだと決めつけず、どうか、あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。



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元町ひばり
最後までお読みいただき、ありがとうございます。ここは、誰でも入れる「言葉の庭」ですが、もしあなたの心に響くものがありましたら、応援のほどよろしくお願いいたします🕊