可能性を理解することは矛盾を理解することに還元できるか?という問題についてのメモ
可能性の古典的な定義(バウムガルテン)では矛盾していないことであった。つまり、矛盾がなんであるかを理解すれば、論理的な可能性についてはさしあたり理解することができると考えられるかもしれない。しかしそうではない。矛盾とはAとAの否定が同時には成り立たないということであるから、そのことを理解しさえすれば矛盾を理解したと言えるのではないかと思われるかもしれない。だが、AとAの否定が同時には成り立たないことを理解するためには、肯定的に述べられているAと同じAの否定が事実として両立して