綿菓子機壊れ秋空なびく砂糖糸
季語:秋空(三秋)
わたがしきこわれあきそらなびくさとういと
上5の大幅な字余りについて
俳句は575の17拍に1文字ずつあてはめる、17文字が基本の型ですが、ときに字余り、字足らずのかたちをあえて取ることもあります。
その場合でも中7は崩さず、上5か下5で崩します。セオリーとしては上5で崩します。
この句は、
わたがしきこわれ//あきそらなびく/さとういと (切れ字部分//)
と、8、7、5という大幅な字余りです。5拍、7拍、5拍というリズムは常に一定です。つまり、5拍の場所に無理やり8文字入れ込むつもりで詠みます。
少々やりすぎかもしれませんが、5拍しか枠のない場所に8文字詰め込むことで、上5がかなり忙しくなります。忙しくさせることで、綿菓子機が派手に壊れて混乱している様子の描写に挑戦しました。
砂糖糸がそこらだけでなく、空にまでなびくなら、相当派手に壊れているはず。上5の強烈な字余りはそこまで壊れたかという暗喩でもあるわけです。
わたしが言ってるだけでベテランの方からみれば、やりすぎかもしれませんが・・・。
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本質的に内向的で自分勝手なわたしですが、世の中には奇人もいるものだなぁーと面白がってもらえると、ちょっとうれしい。
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