今回は以前、バラエティー番組で目にした”感情グラフ”についてお話ししようと思います。 ”感情グラフ”とは物語の進行とともに、その物語に触れた人の感情がどう動くのかをグラフに表したものです。私が見たバラエティー番組では「君の名は。」の制作秘話として新海誠監督がこの”感情グラフ”を用いたというエピソードを取り上げていました。私はこのエピソードを知らなかったのですが、これを聞いて私が「君の名は。」を観た時に感じた不自然さの原因が数年越しにわかったような気がしました。 この
お久しぶりです。更新頻度を高めると言っておきながら、1ヶ月ほど更新していませんでした。というのも、予告編について深掘りしていくうちに”客としての視点・感覚”が失われ、今まで通りに予告編を観ることができなくなってしまうのではないか、そうなってしまっては予告編を制作することなどできなくなってしまうのではないかという懸念を抱いたため、予告編自体からあえて距離を取っていました。そのため、必然的にこのnoteも更新できず、放置状態になってしまいました。 今後は分析的に見るのではなく、
こんにちは。今回は予告編の長さ（尺）についてお話します。 普段、予告編を見ている時にはあまり気にしないかもしれませんが予告編の尺にはいくつかのパターンがあります。 パターン１：約90秒最もよく見かける長さだと思います。概ね30秒ごとに展開が進む3段階の構成になっていることが多く、見やすさと内容の紹介を両立できるバランスの良さが特徴です。 パターン２：約2分30秒こちらは90秒に次いでスタンダードな長さだと思います。古い映画の予告ほど、これくらいの長さが多くなっているイメ
タイの刑務所に服役したイギリス人ボクサーがムエタイに出会い、再起に向け奮闘する「暁に祈れ」。本編自体も迫力のあるムエタイのシーンや、主人公が再起に向けてひたむきに頑張る姿に胸が熱くなる傑作でしたが、予告編も同じくらいよかったのでご紹介します。 ・映画「暁に祈れ」予告編まずはこちらの日本版から。やや煽りすぎな印象やテキストやナレーションによる説明が多い気もしますが、タイトルの演出がかなりかっこいいです！また、タイトル後の”絶望を超える一撃”というコピーが、コピー単体でもかっこ
今回は海外（主に欧米）で公開されている予告と、日本で公開されている予告の違いについてお話します。 ハリウッド映画など海外で作られた映画には海外用のオリジナルの予告があります。しかし、その映画が日本で公開される際には日本専用の予告が制作されることがあります。この”日本版予告”は稀にに和訳されただけの場合もありますが、日本の予告編制作会社さんが日本市場に向けてカスタマイズした予告が制作されることが多いようです。 今回のnoteではそんな海外版と日本版の予告を見比べてみたいと思
今回は「ゴーン・ガール」の予告についてお話します！ （※以下、ネタバレの可能性があるので、未鑑賞の方は自己責任でお願いします。） 今回のnoteでは計4つのゴーン・ガールの予告を比較して、それぞれの違いや良さについてお話します。 まずはその１ ・スタンダードな印象です。日本向けのセールスコピーやミスリードなど、予告編によくある要素が詰まった予告編らしい予告ですね。この予告では夫に対する不信感とわずかな妻の影が感じられます。これから紹介する予告の中でも中庸なイメージで、
次を書くと言ってからだいぶ経ちました…。前回のnoteを書いた後から徐々に忙しくなっていき、余裕がなくなってしまっていました。あと1週間ほどで時間が取りやすくなるため、いよいよ本格的にnoteを更新できると思います。 予定としては予告の紹介を月に2回、予告に関するコラム的なものを月に１回を最低ラインとして更新していきます。 楽しみしてくれる人が出てくるといいなぁ。 おまけ予告を見漁っていて衝撃的な作品と出会ったのでご紹介します。 この作品が衝撃的だったのは情報量が少
初めまして、へぷたといいます。ただの予告編好きです。僕のことはどうでもいいので本題に移ります。 皆さんは予告編を観ますか？ぜんぜん観ない人、youtubeのCMで観る人、映画館で観る人、TwitterのCMで観る人など様々だと思います。特にネットのCMで目にする人が多いんじゃないでしょうか。 では、予告編が目的で予告編を観る人はどれくらいいるでしょうか？僕はその一人なんですが、周りの人にはほとんど理解されません。 「見ようと思ってる映画の予告以外は見ない。」 「た
