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「ゴーン・ガール」の予告を比較!


今回は「ゴーン・ガール」の予告についてお話します!

(※以下、ネタバレの可能性があるので、未鑑賞の方は自己責任でお願いします。)


今回のnoteでは計4つのゴーン・ガールの予告を比較して、それぞれの違いや良さについてお話します。

まずはその1

・スタンダードな印象です。日本向けのセールスコピーやミスリードなど、予告編によくある要素が詰まった予告編らしい予告ですね。この予告では夫に対する不信感とわずかな妻の影が感じられます。これから紹介する予告の中でも中庸なイメージで、オールマイティな予告だと思います。


次はその2

・妻の声にだけエコーが掛かっていることでその場にいない人物の台詞であることが雰囲気で伝わります。また、この予告は「シンプルな答えがいつも正しい。」という夫の台詞に対する「私はそうは思わない。」という妻の返答で締めくくられます。本編を観た方ならわかると思いますが、この台詞通り、この映画の答えは決してシンプルではありません。情報量の多さや、示唆的な表現があるおかげで最も本編に近い印象を抱く予告です。


続いて、その3

・こちらはその2とは打って変わって情報量がかなり少なく、とてもシンプルです。台詞は3、4つ程度しかなく、文字による補足も無し。効果音による演出もなく、BGMが淡々と流れています。しかし、その分、観ている側としては想像力が掻き立てられて様々な憶測が浮かびます。ラストも妻の死体と夫の「私は妻を殺していない。」という、矛盾しているシーンで終わります。この尾を引く終わり方、大好きです…。


ラスト、その4!

・かなりテンポが早いです。シーンの切り替わりが早く、BGMも焦燥感を煽るような不穏な雰囲気があります。文字も多いですが、ほとんどが単語の羅列で何が何だかわかりません。雰囲気だけでいえばホラーに近い感じです。この予告は、尺が短いにもかかわらずこの映画の雰囲気大まかなストーリーが伝わってくるところが凄いです。使う映像をできる限り削ぎ落し、順番や使う文字などもよく吟味しなければ、ここまでしっかりと予告として完成された作品にはならないと思います。素晴らしい予告です。


いかがでしょうか。同じ映画でも様々な予告があり、それぞれ特徴を持っていることがお分かりいただけたかと思います。

どれが正しいとか、間違っているとかはありませんが、個人的にはシンプルさや観ている側に想像の余地を与えている”その3”の予告が一番、好きです。終わり方もどことなくカッコよさがあっていいですよね…。

皆さんはどれか気に入った予告などあったでしょうか。これを機に、同じ作品でも一つの予告だけでなく、色んなパターンの予告を見て楽しんでください!


今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。またお待ちしております!

それではまた。

                               へぷた


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