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単発ワークショップで様々な経験を

味噌づくりワークショップに初参加した。毎年、職場で行われているのだが、昨年初めて参加した同僚が、とても美味しい味噌だったとリピート参加しているのを見て、そんなに美味しいなら・・・と軽い気持ちで参加してみた。工程は簡単だと聞いたので、6歳の長男も誘って一緒に参加。

大人は大豆に夢中、子どもは犬に夢中

予備知識無しでの参加。右も左も分からないので、周りの人に聞きながら見様見真似でやってみる。

まずは茹でられてやわらかくなった大豆をつぶす。ペースト状にするのだ。これが一苦労。そしておそらくメインの作業。ワークショップの大半の時間がこれ。かなりつぶれたな〜と思っても指先で触ってみるとまだまだ粒がある。まぁ自家製だし、そんな機械みたいにきっちりペースト状にするつもりは最初からなかったが、できるだけやってみた。もはや終わりが分からなかった。つぶし具合で味が変わったりするのだろうか?息子含めその他の子どもたちはこの時点でかなり飽きはじめ、会場にいたワンちゃんと夢中になって遊んでいた。こんなことは予想の範囲内だ。動かない味噌より、動く可愛らしいワンちゃんと遊びたいのだ。

次に麹の登場!まずは麹のまとまりをつぶす。指先を使って優しく。ほぐれてきたら塩を混ぜる。よく混ぜる。
最初に作った大豆のペーストと、先程の麹+塩を混ぜ合わせる。そしてそれを樽に入れていく。おにぎりサイズを手に取り、ギュギュッと空気をぬく。それをいくつも作り、空気をしっかり抜きながら樽につめていく。最後にラップをし、重し(袋に入れた塩)を乗せて密閉。あとは涼しく風通しの良いところに保管。今年の8月に完成らしい。息子はワンちゃんと戯れつつ、時々こちらの様子を見に来ては作業に参加。終わった頃には服が毛だらけになっていた。

子育てのモットー

わたしの子育てのモットーは「できるだけ様々な人と出会い、様々な体験を」だ。本人に何がどう響くかは全く予想もつかないが、その機会は多い方が良い。種をまくような作業だ。自分が「素敵だな」と思う大人の友人にはぜひ子どもを会わせたいと思っている。幼少期にどれだけ面白い大人に出会えるか。それが親の力量でもあると思う。そして実際に体験することの大切さ。1つの習い事に1点集中することも素晴らしいと思うが、今回のように単発でいろんなワークショップに参加するのも手だと思う。

コロナめ・・・

が、ここ約3年間、その機会はコロナによって失われていた。コロナが流行り出したのはちょうど息子が年少に入った春。これからたくさんの経験をさせてあげたい、と思っていた矢先だった。外部での様々な体験が減ってしまったこの約3年間、せめて家の中でできる体験を、と思いいろんなことをしてきたつもりだ。

しかし、昨年の年末あたりからイベントが増えた気がする。小さなギャラリーでのライブや、美術館でのイベント、近所で行われた3年ぶりのお祭り。我々もタイミングが合えば参加した。もちろん感染対策はしている。今までできなかった分、様々な経験をさせてあげたい。やはり小さな子どもにとってリアルな体験というのは本当に大きな意味をもつ。

ワークショップを終えて思うこと

今回の味噌ワークショップを振り返ると、早々に味噌作りに飽きても、それが残念だとは微塵も思っていない。その場の空気感を目の当たりにしたというだけでも本当に素晴らしいことだと思う。私の職場に連れていけたこと、同僚やその家族に会えたこと。途中まで一緒に大豆をつぶしたこと。手だけじゃなく伸ばし棒を工夫しながら使ったこと。ワンちゃんと存分に触れ合えたこと。初めて「麹」を見て触ったこと。「麹はお米みたいだね、いい匂いがする。」と言って麹を何粒かポケットに入れてこっそり持って帰ったこと。「味噌つくるの疲れたね〜」と言いながら帰りにコーラを買って一緒に飲んだこと。本当に参加して良かったと思った。

味噌汁をつくろうよ

8月に味噌の樽を開けるのが今から楽しみだ。その時は息子と一緒に味噌汁を作ろうかな。そういえば春になったら野菜の種を植えたいと言っていたな。その野菜を味噌汁の具にしたりして!
日常にワクワクがたくさんある。


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