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本の虫が完成するまで/私の読書遍歴 4~8歳編(上)
2023年1月22日(日)
4歳の頃、父の仕事の都合でボストンに引っ越すことになった。
ボストンは日本で言うところ京都のような都市で、歴史的な建造物が多数存在している場所である。
気温は北海道に似ており、冬になると雪が積もり、その辺の坂道は子供たちによってソリ滑りの会場に変わる。
(ボストンでの体験についてはまた別途、記事にする予定)
渡米した翌日に時差ボケや言語理解を配慮してもらえず現地の学校に連れて行かれた。
学校には毎日読書の時間があり、各々好きな本を読んでいた。
初めのうちは英語を読める訳もなかったので、私の面倒を見るように指示されたクラスメイトが本を読み聞かせてくれた。
そのクラスメイトが最初に読み聞かせをしてくれた本は明確に覚えている。
その本は『Magic Tree House』(Mary Pope Osborne 著)シリーズの第1巻「Dinosaurs Before Dark」だった。
ある日、ジャックとアニーの兄妹は森のなかで不思議なツリーハウスを発見したことから、あらゆる時代、あらゆる地域にタイムスリップすることになり…?
少し前に日本でもアニメ映画が放送されていたので、ご存知の方も多いかもしれない。
前回の記事でも書いた通り「ぼうけん」好きだった私は、このシリーズにハマり当時発行されていたものは全て読み聞かせをしてもらった。
読書の時間とは別に担任の先生が読み聞かせをしてくれる時間もあった。
その際に印象的だった本は『James and the Giant Peach』(Roald Dahl)だ。
両親をなくし、ぐうたらで意地悪な二人の叔母に引き取られたジェイムズ少年の毎日は、つらくて悲しいことばかり。そこへ、奇妙な老人があらわれて、奇妙なプレゼント。ある日、庭の桃の木に、りっぱな実が生って、みるみるうちに家一軒ほどの巨大桃になり、中にいたのは、これまた巨大で不気味な虫が七匹...。やがて、ジェイムズ君と虫たちを乗せた巨大桃は、木から離れ、断崖から海へ飛びこみ、はるかな冒険の旅に出発した。
こちらも日本で映画化されているので、ご存知の方も多いのではないだろうか。
(まだしても「ぼうけん」ものだ)
そのような感じで、日々英語による読み聞かせを受けた結果、気がついたら自身で英語の本を読むことができるようになった。
英語を使いこなせるようになると、クラスメイトとの交流もスムーズに行えるようになる。
その交流を通して、私が人生を通して好きになってしまった本と出会うことになるのである。
(つづく⚡︎)