子どもと私
うちには4人の子どもがいる。
そして最近いちばん上の子が義務教育を終えた。
長かった9年?早かった9年?
どっちだろうか 今思えば早かったかもしれない
でもその渦中は長い長いトンネルを彷徨い いつ終わるのか途方に暮れ絶望したこともあった。
順調に成長し何の問題もなく小学校最高学年
卒業まであと2ヶ月もないある日から彼のスイッチは音もなく切れた
朝になると身体が全く動かない 私の「起きろー」の声かけにも無反応
ゆすっても叩いてもくすぐっても目が開かないのだ
いわゆる不登校
前兆といえば2、3ヶ月に1度くらい頭が痛くて学校を休むことはあった。それくらいだ
かろうじて卒業式は出席でき 環境が変われば通えるかもと思った中学校は 最初の1ヶ月ちょこちょこ休んだもののとりあえずは通えた
しかし、ゴールデンウィーク明けにはすっかり行けなくなった。
なぜうちの子が?私の育て方?何かあったの?病気なの?
と私の頭の中はグルグルとし 学校と彼との板挟みで 私の方がおかしくなりそうだった。 スクールカウンセラーや行政の相談機関など相談できるところへ いろいろ相談した。
私たちの場合 学校の担任は頼りにならなかった。やっと頼りになるスクールカウンセラーや相談員、児童心理カウンセラーに出会ったものの 公務員には異動がつきもの 慣れた頃にまた違う人に変わり 振り出しに戻る。
結局 中学3年間普通の教室に戻ることはなく 行ける時に相談室登校するといった感じだった。
その間私の考えもいろいろなところを行ったり来たり
私は甘やかしているの?我儘を聞いてあげてるだけ?どうしたらいいの?何をしたらいいの? と考えるばかり でもこの状態を受け入れよう ムリなことして彼が壊れてしまったら取り返しがつかない。受け入れるんだ でも でも…
こんな堂々巡りを繰り返し繰り返し
正解のない子育て 自分が体験してきたものに当てはめたり比べたりしてはダメ 彼には彼の生き方があるんだ と少しずつ思えるようになった。
幸い昔と違い義務教育が終わった後は色々な選択ができる
全く高校受験しなくったって通信制高校に入れるのだ。私には衝撃だった。
なぁんだ
勉強なんてやりたいと思った時にやればいい
早い遅いなんてことは関係ないんだ
自分のタイミングで 最善の行動をとっていけばいい そういうことか と
いちばん上の子がこんな感じで私に色々教えてくれた。さて、後の3人はどんな選択をしていくのか そして私に何を教えてくれるのか
楽しみでもあり 恐怖でもある。
子育てなんて言うが 逆に私が育ててもらっている。
私の成長にも まだまだ目が離せない。