マガジンのカバー画像

短編小説|イケメン特殊部隊「112th CSF」活動記

25
短編/ライト/アクションコメディ/完結済(読了に約2時間必要)1話目はこちら→https://x.gd/CbQpIZ(note内) 【あらすじ】 未知の魔物が跋扈(ばっこ)する…
運営しているクリエイター

#アクション

短編|アクションコメディ|彼らの行方 始末書とソフトクリームと命令と-25(最終話)-…

「おや、原色組」  ミルティッロが食堂の前を通りかかったとき、無個性なテーブルを前にして…

市井へい
2か月前
2

短編|アクションコメディ|それぞれの正念場 ソロの場合-24-

 アズールは突撃してきた蛇の頭を切り払って右に跳んだ。  片足が地面に着くか否かというと…

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|それぞれの正念場 隊長指揮下の天真爛漫組の場合-22-

 端末で位置を確認しながら全速力で駆けて、ノーチェら三人は二体のグリュプスの元に戻った。…

市井へい
2か月前
1

短編|アクションコメディ|その馬鹿を死なせるな-21-

 ミルティッロの指示どおり、建物の中にはいったロッソは背から千歳を降ろして横たえたる。 …

市井へい
2か月前
2

短編|アクションコメディ|その馬鹿を死なせるな-20-

 ミルティッロの魔術が発動し、動きをとめたアンフィスバエナの頭をアズールが真一文字に斬り…

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|気をつけろは前振りじゃありません-19-

「Ϸ(ショー)から行きましょう。隙をついて私が仕掛けるので、足が止まったらジネちゃん、拘…

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|市街地防衛戦-18-

 ノーチェは黄緑色の玉がはまったハンドガンのグリップを左手に握り、七番隔壁に近づいた。各々の武器を手にした仲間達を一度振り返ると、千歳が代表して頷く。  外部に取り付けられたコンソールを操作して、隔壁を下げる。  情報はなにもない。ケーラーか、逃げ遅れた人々か──何が飛び出してくるか分からなかった。 「静かだな」  予想に反し、飛び出してきたものはなにもなかった。  ノーチェにつづき、五人も内部に足を踏み入れる。この周辺でもケーラーが暴れたらしく、建物は崩れ、割れた

短編|アクションコメディ|一刻も早く勝ちたい! 原色組の場合-11-

 鎖を巻きとる手をとめて、険をひそめた金色の愛らしい瞳がきょとんとロッソを見上げる。  …

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|一刻も早く勝ちたい! 原色組の場合-10-

 ノーチェの対敵報告にアズールは低い声でいつもどおり短く答えた。 「向こうの方が先だった…

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|汚れる前に勝て! 班長組の場合-9-

 対敵したノーチェはアズール班にその旨を告げて音声通信を切り、ホルスターから銃を抜いた。…

市井へい
2か月前

短編|アクションコメディ|日本茶と炭酸でティータイムを -7-

 三人が食堂の椅子に座っていると、姿を現したのは千歳とミルティッロの年長組のふたりだった…

市井へい
3か月前

短編|アクションコメディ|日本茶と炭酸でティータイムを -6-

「ロッソ~!」  愛らしい声とともに、突如自身の体に降ってきた重みに驚いてロッソは目を開…

市井へい
3か月前

短編|アクションコメディ|イケメンなのでかっこよく任務完了……の、はず -5-

 千歳にコンタクトを取るために端末を開いたとき、ちょうど彼からのメッセージを受信したノー…

市井へい
3か月前

短編|アクションコメディ|ミルティッロ班の場合 -4-

「ああん、もう! すばしっこくて腹立つなぁ!」  ジネストゥラは両手で柄を握ってぶんと鎖大鎌を振った。  死神を彷彿とさせる三日月型の大きな刃が、今まさに跳躍してふたりに襲いかかろうとしていた魔物を牽制する。  金色の髪に同色の大きな瞳。  愛らしい容姿とは裏腹に、その手に握られている不気味に黒光りする柄は小柄なジネストゥラの背丈よりも長く、その先についた刃は顔よりもずっと大きい。さらに、柄尻に取り付けられた鎖の先には彼の足よりも大きい分銅がついている。 「いくらパター