涙、涙、涙 ~介護と癒し~
傾眠と傾眠の合間に、「食べたい」という訴えのチャンスを見逃すまいと、母の入居する施設へ訪問。
週末、母の部屋に入ると、看護師さんが、母の指を複数回入れ替えながら、パルスオキシメーターをセット。
手が冷たくて、反応しないとのこと。
そういえば、昨日「寒い」という訴えがあり、少しホッカイロで手足を温めていました。
思えば、かれこれまともに食事をせず、点滴だけで1か月。
手足の末端まで血液がまわっていない可能性があるとのことでした。
健康な人でさえ、食事をしなければ、体の冷えを感じる方もいらっしゃるでしょうし、ましてや季節の変わり目。
手足のマッサージを開始し、保温やらダウンをかけたりやら、約1時間後に酸素飽和度97%を確認できました。
夜2時、施設からの電話
介護サポートが始まってから、夜中も携帯を枕元に置いて眠る日々ですが、最近はより緊張感の高まりを感じます。
看護師さんより「酸素飽和度が安定せず、酸素の供給をマックスの5Lに増やしている」という電話でした。
痰吸引は頻繁ではないものの、酸素飽和度が安定しないということは、体そのものの機能低下の可能性。
電話を切ってからも、あまり寝付けませんでした。
さめざめと泣くまいと思ってはいるけれど、やはりいろんなことが頭をよぎり、よぎっては消えていき・・。
姉妹で3時間の全身マッサージ
次の日は日曜日。午後から施設に訪問するも、酸素供給はマックスの5L。
母は時々目を開けて、私の方を見つめるものの、しっかり覚醒しているかは定かではなく、食事介助は難しいと判断しました。
「寝たきりになると、こんなふうに体ってなるの?」と思いますが、頭から肩・背中が鉄板のよう。
手足も含め、とにかくあらゆるところが固まっていきます。
かといって、医療保険で利用できる機能訓練やらマッサージは1日20分程度。毎日お願いしたとしても、固まっていく速度に追いつかない感じがします。
これはもどかしい・・。
週初め、約4時間の咳き込み
傾眠の合間に、ちょっと経口補水ゼリーを口腔ケアスポンジに含ませて、母の口に。
しばらくすると、ゴロゴロが始まり、痰がからんだ咳き込みが始まりました。
「あるかないかの水分でもう反応が出てくるんだ・・」
私が母の部屋を出るまでの約4時間、痰がからんだ咳き込みが継続し、その度に、母の体を触ったり、体位変換やら、頭が熱くなっていないか、布団の掛け具合はちょうどよいか・・正直仕事どころではありませんでした。
自分で「とことん向き合おう」と決めたことではあるけれど、私の身体にも疲れが積み重ねってきているのを感じます。
帰り際、母の耳元で、「いつもありがとう。〇〇さん(母の名前)のこと大好きやで」とまたさめざめと泣き(笑)、「こうやって泣いてしまうけど、気にせんといて」と伝えるものの、特に反応もなく、母のスタンスは一貫している。
母は強い!
可愛らしい笑顔とゴロゴロ
3月13日(火曜日)に母を訪ねると、昨日の咳き込みがこたえたのか、さらにほほがこけている感じがしました。
私のことを認識し、少し笑ったのか?
あまりにも可愛らしくて、また涙が出てしまいました(笑)
声なき声でほとんど聞き取れず、以前なら、私が聞き取れないことで、「あんた、もの分かり悪いな」というような発言をしたと思いますが、その力もなく・・。
口腔ケアスポンジでケアすると、少し潤って声がだしやすくなったのか、蚊の鳴くような声で、「ミルクティー」と。
「ミルクティーね!」とはいかないので、スポンジに経口補水ゼリーを少しつけて、口にもっていくと、ほぼ何もないのに、もぐもぐしたり、ぎゅーと噛んでいる。
昨日のことがあるので、口に持っていく位置も注意したものの、しばらくすると、その水分に反応し、ゴロゴロが始まりました。
看護師さんに確認すると、口腔内がカピカピだと痰がとりづらくなるので、やはりケアがほどほどに必要だということですが、それに反応している場合どうすればいいの??
二日続けて上手な工夫が見出せず、さらに寄り添いは続きます。
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