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なぜ娘は痩せたがるのか
昨日妻と娘がYouTubeを見ながら
エクササイズをしていた。
妻は以前から時々していたのだが
娘はまだ5歳。
妻と一緒にダンスをしているつもりなのかと
娘に聞いてみると、
どうやら痩せたいと思っているらしい。
確かに娘は少しぽっちゃりしているが
特に太っているというレベルでもなければ
むしろそれがカワイイぐらいだと
私は思っている。
そのことを娘に伝えたが、
やはり痩せたいらしい。
そこから妻と2人でエクササイズを一通りしていたが
終わるころには汗をにじませていた。
その様子を見ながら、私はなぜ娘がこうも
痩せたいと思うのかが気になっていた。
幼児の体形は多少太い、細いがあれど
それほど人によって大きな差はない。
皆それなりに肉付きもあるし、
保育園の友達と見比べても特に
娘が際立って太っているわけでもないのだが
娘は何かを見て、それに憧れ、痩せたいと願っている。
これは息子の時には見られなかったことである。
エクササイズが終わった娘はのどが渇いたらしく
お茶がほしいという。
そこで、お茶を渡すときに
「痩せてどんなふうになりたいの?」と聞くと
娘はプリンセスのようになりたいという。
言われてみればディズニーのプリンセスに
一人も太っている人はいない。
プリンセスという立場上、
食べるものには不自由はしないはずだが
不思議なほど太っておらずスレンダーばかりである。
いや、これは何もプリンセスに限った話ではない。
娘が毎週楽しみに見ているプリキュアも
毎週日曜に見ているサザエさんも
太ったキャラクターは驚くほど出てこない。
ちびまるこの”小杉くん”
奇天烈大百科のブタゴリラ
名探偵コナンの元太
娘は見ていないものの
太っているキャラクターはどれも独特で
子供が憧れる存在とは遠く設定されている。
これはよく考えてみると不思議なことである。
現実の世界では太っていることと
性格は直接的な関係はないはずなのに
アニメの世界では太っているキャラクターは
あまりいい役回りがもらえなくなるのだ。
つまり、太っていることは悪だという
刷り込みが子供の頃から無意識にされているのである。
太ることは色々な疾患の原因になることは
言うまでもない。
アメリカなどでは肥満が大きな問題となり
国を挙げて改善に乗り出していると聞くが、
子供の頃からこのような刷り込みは本当に
必要なのだろうか。
幸い娘はエクササイズをするという方向に向いているが
食事制限などと言いだしてしまうと
成長の妨げになってしまう恐れもある。
親としては少しポチャっとしているぐらいのほうが
健康的でいいのだが、
どうしたものだろうか。
あまり難しい話を娘にしても
ちゃんと心に届くかはわからないが、
あまり今は体形を気にする必要がないことを
娘にはしっかりと伝えてやりたいと思う。
この記事をここまで書いて
最後をどう締めようかと考えていると
一人忘れてはならない存在がいることを
思い出した。
エスパー魔美の高畑さんである。
彼はまさにぽっちゃりしつつも
抜群の頭脳と冷静沈着な思考を持っているではないか。
とはいえ、この話を娘にしても
「魔美ちゃんは痩せてるやん」と言われて
終わりそうな気もするが。