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面白い”雑学”本

面白い本を見つけてしまった。

そんな風に思うことが時々ある。

読んでいて止まらなくなるような小説や
とても胸に刺さる自己啓発系の本、
思わず笑ってしまうようなエッセイなど
色々面白いと思う本にこれまで出会ってきた。

そして、今回も面白いと思う本に出会った。

それがこれ。

いわゆる雑学の本である。

私は雑学の本が昔から好きで、
これまで少なく見積もっても20冊は
”雑学”と名が付く本を読んできた。

そして、それらの本を読み重ねていると
過去に読んだことのある内容が
多くなってきてしまい、
ある時から雑学の本を読まなくなった。

そんな私であるが、あるキッカケで
本書を購入することになった。

実はこの本の著者であるけんたろ氏は
私がX(旧Twitter)で数年前から交流をしている人である。

テレビ番組にけんたろ氏の投稿が
取り上げられたりするようになり、
とても話題になられているのは認知していたのだが、
久々にXに帰ってみて本を出版されたと聞き、
早速購入することにした。

とはいえ、先ほども書いたように
私は雑学本をここ2~3年読まなくなった。

それは、自分は結構雑学があるほうだという
妙な自負ゆえなのだが、
本書を読み始めてそれが大きな勘違いであることに
気づかされた。

本書の中に書かれていた内容は
本当に驚くほど知らなかった情報の連続であったし、
その面白さ故につい妻や子供たちに
「〇〇の由来って何か知ってる?」などと
声をかけるのを止められないほどだったのだ。

これには私自身も驚いてしまった。

それと同時に、なぜ本書が面白いと感じるのか
疑問に思っていると、あることに気が付いた。

本書は根本的にこれまで読んできた雑学本とは違い、
言葉に関する内容が多く書かれているのである。
(そもそも本の表題に”ことば”と書かれているが)

ごく一部の例をあげるなら、
日常的に何気なく使っている言葉の中で
意味を間違えて使いがちな言葉であったり、
一見日本語由来の言葉なのに実は外国語由来の言葉が
本書にはまとめられていた。

それ以外にも言葉に関する意外な情報が
本書の中には多く書かれており、
単に「面白い」だけではなく、
色んな気づきを得ることができたのだ。

この記事の中で私は何度も「雑学」という言葉を
使ってきたが、
雑学とはそもそも「知らなくても問題ない知識」を
意味していると解釈している。

雑誌とは教養とも言えないながらも
多種多様な気になる情報が書かれたものであるし、
雑収入とは大した金額ではないものの
わざわざ申告するに足りない雑多とした収入を指す。

それらと同じように「雑」という言葉が
使われているの雑学なので、
それほど重要ではないけれど面白い知識の
寄せ集めのようなイメージが
私の中にあったからである。

だが、その定義でいうならばこの本は間違いなく
雑学本ではなく、教養本である。

なぜなら、私自身本書を読んで
これまで誤った使い方をしてきた言葉に
多々気づかされたし、
言葉の由来や知らなかったモノの名前などを知ることで
今後発信をする際にも活かせる情報が
山ほどあったからである。

本書に詰め込まれていたのは
「知らなくても問題ない知識」ではなく
「知らないと損をする知識」なのだ。

知っている人の本を紹介すると、
私情が入っているように思われるかもしれないが、
お世辞などを抜きにして本書はとても面白く、
子供と一緒に読んでも面白い本である。

ぜひ機会があれば、手に取って読んでみて欲しい。

きっとあなたも
誤った使い方をしていた言葉に「アチャー」と感じたり、
思わず家族に「ねぇねぇ、知ってる?」と
聞いてしまうような情報に胸を躍らせるはずである。

ちなみに本書に書かれていた
じゃがりこの商品名の由来は
思わずじゃがりこLoverの子供たちに
話したくなってしまった。

私も日常生活で色んな言葉が気になる方であるが、
筆者のけんたろさんはきっとそれ以上に
色んなことが気になるタイプなのだろう。

色んな言葉が気になる人たちが集まって話をしたら
何だか面白そうである。

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