毎朝ドリップ#038 2024.10.28 選挙になると原田マハを思い出す
コーヒーの話
体調がオシマイになったり、仙台へ弾丸旅行したりしていたら、4日ぶりのエントリになってしまいました。
ご機嫌いかが?
コーヒーは友人のお店から定期購入していて、今は2種類の豆を250gずつ、同時に送ってもらっているのだけど、今日はその二つが全然違っていて心底驚いた、という話をしたいと思います。
製法違いの2種類、というのは、"Washed" と、"Natural" 。
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このお店では、エチオピアの豆を取り扱っているので、"Washed" も "Natural" も、どちらもエチオピアの豆なのだけど、製法がちがう。
"Washed" は、収穫した豆の外皮を取り除いて、洗って、水槽で発酵させて作る。
"Natural" は、シンプルに、採ってきた豆を天日干しする。
この間まで飲んでいたのはWashedで、全部飲み切ったので、今日からNaturalに切り替えた。
ドリップしていて、本当に驚いた。
香りが全然違う!
めちゃくちゃフルーティな香り!
コーヒーというより、フルーツジュース?
フレッシュで甘酸っぱい香り。
自分でドリップしながら、ちょっと混乱する。
あれ、これ、コーヒーだよな?
バカなので、味の違いまでは、正直飲み比べないと分からないけど、香りの違いがもう圧倒的だった。
香りだけ嗅がされたら、違う産地の豆だって、言っちゃうと思う。
それくらい、全然違う。
同じ産地の(農場は違うが)豆なのに、作り方でこんなに差が出るなんて、めちゃくちゃ面白いね。
毎回、豆を切り替える度にこの違いを感じていたはずだったんだけど、なんか今日は改めてビックリした。
すごく新鮮な驚きだったので、書き記しておきます。
選挙になると原田マハを思い出す
原田マハさんを、というか、彼女の作品「本日は、お日柄もよく」を思い出すんだけど。
この作品の、メインテーマはスピーチ。
友人の結婚式で、とんでもないスピーチをするスピーチライターに出会った主人公が、その素晴らしさに胸を打たれて、スピーチライターのところへ弟子入り。
主人公は最終的に、政権交代を目指す野党政治家のスピーチを、スピーチライターとして作ることになるが、さていかに…というお話。
序盤に登場する「師匠」の、結婚式でのスピーチがまず最高なんだけど、終盤で主人公が作る政治家のスピーチも、ほんとうに最高なんだよね。
読んでいて、かなり胸が熱くなる。
もし、本当にこんなスピーチを、街頭演説で聴いたとしたら、間違いなくその政党に一票入れるよなあ、という。
胸を打つ、素晴らしい文章。
たぶん、原田マハさんの作品で、初めて手に取ったのが、「本日は、お日柄もよく」だったと思う。
とにかく衝撃的なスピーチ原稿が頭に強く残って、以来ずっとこの作品のファン。
友人から「何かオススメの小説ない?」と尋ねられるたび、まずはこの作品を紹介するようになった。
そのスピーチを、選挙になると思い出す。
いや、本当に良いスピーチなんですよ。
実際に、自分がスピーチをする際にも使えるエッセンスというか、「いいスピーチとは」「聴衆に聴かせるには」みたいなコツもたくさん載っているので、普通に「スピーチの指南書」としても、役に立つ、と、私は思っている(スピーチ素人なので)。
友人から結婚式でのスピーチを頼まれた時も、自分の結婚式で両親への手紙を書いた時も、この作品から色んなことを参考にした。
おかげさまで、「これまで聴いた『花嫁の手紙』の中で、一番良かった」と、何人かからお声を頂いた。
原田マハさん、様様ですね。
久しぶりにこの作品を読み返したいなあ、と、たまに思うのだけど、友人に貸し出していて手元にない(そして誰に貸したか覚えていない)。
三浦しをんさんの「舟を編む」もかなり好きだったんだけど、同種の良さがある。
もし「舟を編む」が好きで、「本日は、お日柄もよく」を読んだことがない人がいれば(そんな人はまずいないと思うが)、是非手に取ってみてほしいなと、強く思います。
全然もう一冊買ってもいいんだよな~。
なんか特装版出ているみたいだし、買っちゃおうかな~。
似たような小説でオススメのものがあれば、教えてくださいね。
かしこ。
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