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こんな素敵な本に出逢えて幸せ|『さみしい夜にはペンを持て』

― 自分の意見を発信するのって難しい。

今は自分の意見を持ってしっかり発信するのが大事な時代

とは言うものの、なかなか簡単ではないと思っています。

それでも、自分の意見を持ち、発信できるようになりたいと考えている方に向けて、とてもおすすめしたい本があるので紹介させてください。


本書のあらすじ

うみのなか中学校に通うタコジローは、
学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。
ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローはその日から、どんどん変わっていく…

・考えるとは「答え」を出そうとすること
・その作文、嘘が混じってない?
・みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる
・考えないのって、そんなに悪いこと?

抜粋:"さみしい夜にはペンを持て「本の概要」". Amazon. 2024-05-26

本書は、タコジローとヤドカリおじさんを中心に物語が進み、タコジローの成長を通して読者に示唆を与えてくれる、言わば「小説形式の自己啓発本」です。

(小説風でサクサク読みやすいので、活字が苦手な方にもおすすめです!)

自分の意見を発信するのに役立つ「3つの学び」

① 「思う」と「言う」には距離がある

  • 思ってもないことを口走ってしまった

  • すぐに回答しなければいけない場面で、何も言えない

といった経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

私に関しては、特に考えず発した言葉が原因で妻とプチ喧嘩に発展してしまったことが何度あったことか...。(大反省)

仕事においても、すぐに回答を求められる場でサッと答えられる人もいれば、そうでない人もいますよね。

本書によると、

  • 言葉を外に出すには時間がかかるもの

  • それは人によって距離が違うこと

つまり、言葉を外に出すまでの距離が近い人もいれば遠い人もいる、ということです。

こう考えることで、「なんでそんなこと言うの?」「なぜすぐに答えられないんだ」と言うことが減り、もう少し平和な世の中になりそうだなと💭

② シンプルに伝えること

「相手に動いてもらう」ことを目的に言葉を使うことはよくあると思います。

これはコピーライティングに限った話ではなく、誰かに何かをお願いしたいときも当てはまります。

以下は本書に取り上げられていた一例を簡略化したものです。

おばあちゃんに「このチョコレートを食べてほしい」と思って宅配便を使う。でも宅配便を使ってチョコレート1枚を贈るのはもったいない気がする。そこでグミやキャンディなどを詰めて送る。

その時、おばあちゃんはどう感じるか?

「このチョコレートを食べてほしい」は伝わらないかもしれない。「このグミを食べてほしい」「とにかくたくさん食べてほしい」と伝わったりするかもしれない。

参考:さみしい夜にはペンを持て p.194

つまり、あれもこれもと詰め込み過ぎてしまうと、伝えたいことが伝わらない可能性があるということ。(誤読のリスク)

似た話で、Apple の CM に関する有名な話を思い出しました。「一つの紙の玉を投げるとキャッチできるが、5枚の紙の玉を投げると一つもキャッチできない」と。

要するに、伝えたいことは一つに絞って相手が受け取りやすいようにしてあげることが大事。「シンプル イズ ベスト」だと改めて。

③ 語彙力を上げる

素敵な映画や本に出会った時。

一生に一度のような幸せな体験をした時。

そのような体験を、日記に書いたり、誰かにおすすめしたりする時に、語彙力の無さを感じたことがある方はどれくらいいるでしょうか?

インターネットの普及によってデジタル上で触れる情報量が増え、自分で思考することが減り、思考力・語彙力の低下が問題視されていることをよく耳にします。

私も「すごい」「やばい」と簡便な言葉で済ませてしまうことはあり、耳が痛い話です...。

そこで本書が教えてくれたのは、言葉にするのが難しいと思った事象を何とか言葉で表現する際に、「これは何に似ているだろう?」「どこが似ているだろう?」と考えることで表現が豊かになるということです。

「語彙力が無い...」「何かいい表現はないか...」と感じたら、他のどんなものと似ているだろうか?という視点で考えてみると良さそうですね!

最後に

本書からはここに書ききれなかった以上に学びを得たように思います。

一人でも多くの方に、本書を手にとって読んでいただけることを私も祈っています🙏✨

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あべ
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