〝しまじろうのわお〟における不可逆性の考察
前文
僕史上、最高にくだらない考察記事を書きたい。
今回ご登場いただく方はこちら。
しまの しまじろう くんである。
ベネッセのこどもちゃれんじでお世話になっている方も多いのではないかと思う。
我が家も漏れなくお世話になっている。
娘に始めることを検討したとき、乳幼児向けのコンテンツおよび学習教材で、あの月額費用を考えると、コスパを考慮するとあまり比較対象が見つからないくらいだなぁと思った記憶がある。まさにガリバー。
そんなしまじろうくんも今年で30歳を迎えられている。
我が家ではベネッセのDVDはもちろん見ているが、DVDをいちいち入れ替える、という手間がめんどくさくなってしまい、今ではAmazon fire stick TVでテレ東系のアニメである「しまじろうのわお」を無限ループしている状態だ。
なお、fire stick TVの絶賛記事はまた後日改めて書きたい。
(アレクサ対応の新バージョンにアップグレードしてまじ羨ましい)
しまじろうのわおは上記した通りテレ東系のアニメ。2012年に始まった新シリーズだ。(その前はしまじろうのヘソカ)
そんな「しまじろうのわお」は他のアニメに漏れず、成長が止まったまま何度も同じ季節を繰り返している。
(しまじろうのわおでは、しまじろうの年齢は公表されていないが、妹のはなちゃんはチャレンジ園に入園することはないし、しまじろうが卒業することもない)
劇中ではリアルの季節感に合わせて物語が進んでいくので、クリスマスの物語が何度も流れる。しかも、毎年全然違う話になるので、「彼らにとって何度目のクリスマスなんだろう」と思いながら見ている。
クリスマスなどのイベント系の話の知識はその後の話に引き継がないことが多い。(しまじろうだけサンタさんと出会った、等)
あるいは、その年度だけ一時的に引き継ぐが、年度をまたぐと忘れる(無かったことになったように振舞う)こともあれば、「そういえばこんなことあったよね!」と結構前の話を持ち出してくる時もある。
なので、観測者として彼らの見守っている僕からすると、可逆(巻き戻る)事象と不可逆(巻き戻らない)な事象とに分けられる。
繰り返す物語であるしまじろうのわおにおいて、可逆事象は無数にあるため、このエントリで深堀することは割愛したい。
対して、不可逆事象はいくつか抽象化して説明が可能のように思う。
不可逆事象1:友達との関係性
実は、しまじろうのわおにおいて友達との関係性は不可逆だ。
しまじろうのわおでは第一話でこのシリーズの新キャラクターとなるニャッキの姿が見え、二話で友達になる。彼女が今シリーズから新しいメインキャラクターの4人組の一人に加わる。(前シリーズ、しまじろうのヘソカまではらむりんだったが、前作の最終回辺りで家族で海外へ行ってしまったようだ)
しまじろうのらむりん居なくなってる(oロo)!!
— 123... (@ruroromanikku) January 6, 2015
ニャッキって誰('ロ'('ロ'('ロ'('ロ' )!!! pic.twitter.com/pOWpUjxzc2
つまり、しまじろうたちが繰り返す1年の最初にニャッキと出会った「転校生」という設定であり、当初はその属性を帯びていたように思う。
しかし、放送が続くにつれ、どんどん馴染んでおり、すっかりメインキャラクターの立ち位置で安定しており「転校生」の属性はもう省かれているように感じる。
このように、友人との関係性はひたすら前に進んでいく。彼らは何度も、しまじろうの誕生日を共に祝う(5月5日がしまじろうの誕生日)し、誕生日プレゼントは蓄積しないが、ただひたすらに彼らの友情は深まっていく。これは巻き戻ることは無い。
そのほかには劇中途中で転校したり、転入したりしてくるキャラクターがいる。一度去った彼らが登場することは(いまのところ)無いし、転入したキャラがいなくなったことにはならない。
え!ぶーた引っ越しちゃうの!? #しまじろうのわお
— けい (@kyakko0812) March 11, 2016
また、超人気子役(というキャラ)のお友達、たまさぶろう君こと、たま様が「これからはたまさぶろうって呼んでくれよな!」と言って以降、みんな君付けではなくて呼び捨てで呼んでいる。
たまさぶろうくんイケメン枠だと思ったら本当に子役らしくて完全なイケメン枠だった pic.twitter.com/IV03tdkin8
— まち (@mcnk2) December 16, 2014
しまじろうのわお、において、子どもたちの関係性は不可逆的である、と言えよう。
不可逆事象2:ガオガオさんの発明
しまじろうのわおの人気キャラクターで映画には必ずと言っていい確率で登場する大人が3人いる。
しまじろうの両親。
そしてガオガオさんである。
しまじろうのガオガオさんや、はなかっぱの獅子じゅうろく博士のように、何故動物界の発明家はライオンなのか… pic.twitter.com/BUCFNu1OJY
— もんちゃん@-4.0 (@monsuj2) February 6, 2017
発明家であり、好奇心と子ども心を忘れない彼はしまじろうたちと時に友人のように、時に兄のように接する。いわゆる、ナナメの関係の大人である。
そんな彼の発明は数知れず、奇跡を起こすような発明を生み出すことも少なくないのだけど、
そんな彼の生み出す発明も、概ね、不可逆的といえる。
ガオガオさんの師匠である亀のジジ様が発明した亀パックや、ハチのように自由に飛べる発明品(名前忘れた)など、定番アイテムとなって映画などで使われることも多い。
時々、映画を見ていない人も分かるようにするためか、同じ新発明をシチュエーション違いで紹介する時もある(ガオガオエースなど)
そういった場合を除いて、基本的には本編で紹介された発明品は、不可逆になっている。
まとめ
まずは、こんな暇なエントリにお付き合いいただいたことを心から感謝申し上げたい。
しかし、タイムリープものやループもののSFもこよなく愛する僕としては「しまじろうも無限のループの中にいるのではないか」などと妄想してしまう。そんな思いに端を発してこれは可逆している、していない、と考えながら見るようになってしまったのだ。
まだまだ僕の事象観測(しまじろうのわおを視聴する)は続くため、不可逆な事象を発見次第、更新していきたいと思う。
まず間違いなく、不可逆だろうなと思うのは、
大きくなった娘から「うちのお父さん、こんなこと考えながらとなりでしまじろう見てたんや。きも。」と思われることであろう。
父の栄誉を取り戻すことは可逆可能事象だと信じているので、きも。と思われたその先で取り返していきたい。
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