『古事記』は、人類の根本神話‼️〜その編纂をふりかえる「聖地巡礼の旅」〜
この度、よく分かる古事記の神々『絵本やまとことば神話』語り部である、言本師(こともとし)・言伝師(ことつたえし)の有志の皆さんと、語り部協会のスタッフとで、古事記「聖地巡礼の旅」に出掛けました(令和6年3月30日、総勢20名)。
まわったのは飛鳥・藤原の地と太安万侶の墓所(奈良市此瀬町)で、4ヵ所の聖地巡礼についてご報告します。
▼最初の巡礼訪問地は、明日香村の天武天皇・持統天皇陵です。
天武天皇(第40代)は、古事記成立につながる編纂事業をお決めになり、稗田阿禮という暗記に優れた青年に、帝皇日継(すめらみことのひつぎ)と先代旧辞(さきつよのふること)の誦習を命じました(681年頃)。
それは皇室の記録と豪族らの持つ伝承であり、種々の神話や伝説が、後世に正確に伝わることを願われてのご下命でした。
参拝後、絵本読み語りご奉納をしました。
▼天武天皇と持統天皇の宮、飛鳥浄御原宮へ
続いて、天武天皇と持統天皇の宮であった飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)跡へ。この宮で天武天皇のご下命があったと思われます。まさに、古事記編纂における原点中の原点と呼ぶべき聖地です!
なお、この跡地の下層には、大化改新時の飛鳥板葺宮跡があります。
さて、天武天皇のご下命から時が移り、持統天皇、文武天皇と御代が替わり、古事記が実際に撰上されるのは西暦712年、元明天皇(第43代)の御代でした。従って、この事業が決定されてから完成に至るまで、およそ30年の月日が流れたのでした。
天武天皇は西暦686年におかくれになりますから、その目で『古事記』をご覧になることはありませんでした。尊い事業の完成には年月を要し、死後に志が果たされることがあるものです。
▼次の聖地は藤原宮(ふじわらのみや)。
この宮を中心に藤原京が造営されました。大和三山(天香具山、畝傍山、耳成山)に囲まれ、持統天皇→文武天皇→元明天皇三代に亘る宮(藤原宮)のあった藤原京は、おそらく天皇日継(帝紀、先紀)や先代旧辞(本辞、旧辞)など古事記編纂の原典となった諸資料が、研究・整理・保存された地であった考えられます。
▼聖地巡礼の総仕上げは、太安万侶公のお墓参り
そうして、聖地巡礼の総仕上げが、古事記の編纂委員長である太安万侶公のお墓参りです。太安万侶は元明天皇のご下命(711)を受け、稗田阿礼が誦習している内容を撰録しました。
安万侶のお墓は、昭和54年(1979)偶然、茶畑の中から発見!
墓室の中から、太安万侶の氏名が記された銅板墓誌が見つかったのです。
この大発見によって、(14世紀後半の写本が最古のため)それまで偽書の疑いをかけられていた古事記は、その実在が証明されたのでした。この墓所でも、語り部の皆さんによって、絵本読み語り奉納が行なわれました。
奈良時代の和銅5年(712)に撰録された古事記は、日本書紀と並ぶ奈良時代の本ですが、その発端は天武天皇のご発意(681)にあり、元明天皇のご下命(711)によって完成(712)へ向かったのでした。そこに、稗田阿禮や太安万侶など優秀な官僚が関わったのです。
古事記冒頭部分には、宇宙のはじめ・地球のはじめ・人間のはじめが描かれています。本を書くとき、冒頭部分に最高の熱意を注ぎ細心の注意を払うものです。この一番大切な冒頭に登場する神々が、これまで名義未詳とされてきました。
理由は、大和言葉の音義が今ひとつ不明であったからです。
林の師・河戸博詞先生は、大和言葉一音一音の意味を解析し、その謎を解明されました。それに基づいてまとめたのが『絵本やまとことば神話』です。
天武天皇と太安万侶公は、この度の読み語りをきっと喜ばれたことでしょう!日本に原点回帰が起こり、新しい社会秩序が誕生します。その最高の原点が古事記にあるのです。
(政経倶楽部・日本政経連合総研「総研レポート」第84号より)
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