映画「レオン」は誰が何と言おうと名作である|感想・レビュー
注意)若干のネタバレを含みます。支障がない方のみご覧ください。
この間、久しぶりに映画「レオン」を見たんです。
実はこの映画を見るのは2回目。
いやー懐かしい。
今気付いたんですけどこの映画、公開が1994年という、ちょうど30年以上前なんですよね。
古すぎる。
この映画、実際見たのは子供の頃だったと思うんですけど、具体的にいつ頃だったかは記憶が曖昧です。
たぶん高校生の頃に見たと思うんですよね。
でもその当時は、あまりに暗い映画っぽいイメージがあって、ちゃんと最後まで見てなかったように思います。
そこでおじさんになった今、あらためてこの映画「レオン」について、語ってみたいなと思います。
空間を支配する演技力に脱帽
この映画、一言で言えば12歳の少女マチルダを演じる、若かりしナタリー・ポートマンと、40代の殺し屋レオンを演じるジャン・レノのふたりが主軸となって動きます。
ある意味でハートフルな、そしてある意味では残酷な、オンとオフが激しいヒューマンドラマであります。
でも、個人的に一番印象に残った人物としては、実はその二人ではなく、敵役の悪徳刑事であるスタンフィールドを演じた、ゲイリー・オールドマンの演技力。
もうね
「狂ってる」「サイコーに、狂ってる」
あ、これ、誉め言葉ですよ!誉め言葉!
特にビビったのは、よーわからん薬剤を飲むときの演技。
そこにいる全てを支配するような、見てる視聴者たちすらも彼の世界観に引き込まれるような、そんな圧倒的な雰囲気を醸し出してくれます。
天才っていうか、鬼才?と言っても過言じゃあありません。
あ、別に他のふたりを貶めるつもりはありません。
最高にロリータを演じてるナタリー・ポートマンはとにかく可愛かったし、イケオジの代名詞たるジャン・レノの佇まいも最高にカッコいい。
けど、それらを差し置いても、抜群の存在感を表現していたのがゲイリー・オールドマンだった、ってことです。
映画のエンディングを彩る音楽が気持ちいい
映画のエンディングでは、余韻に浸れるような印象深い音楽が流れます。
例えば僕の好きな映画で「HELLO WORLD」というアニメがあります。
これ。
仮想現実を舞台としているのですけれども、ここで使われている曲がそりゃもう大好きで大好きで。
そしてその中エンディングで流れる曲がコレ。
okamoto's「新世界」
名曲です。
ぜひね、映画を見たあとにこの曲を聴いてみてください。
さらに名曲度合いが上がります。
(まぁ映画を見てれば最後に流れますけども…)
ちなみに、挿入歌も大好きです。
Nulbarich 「Lost Game」
とまぁそんな感じで、エンディング曲というやつは、とにかく視聴者の感情をぐちゃぐちゃにしてくれるようなものになりがちですが、じゃあ映画レオンで使われた曲はというと
Sting「shape of my heart」
僕の全人生で聞いた曲の中の、ベストオブベストです。
映画が醸し出す雰囲気とベストマッチする、もの悲しい曲調が、僕の心にぶっ刺さりました。
クールすぎます。
でもこの曲、僕が子供の頃に聞いた時、タイトルが思い出せなくて大変だったんです。というか、映画のタイトルすらも忘れてしまって。
当時は今みたいなインターネットが無かった時代だったので、どんな曲だったか調べようがなかったんですよね。
けど何年後でしょうか。
そこからある程度長い年月が過ぎて、あの時見た薄暗いイメージの映画はレオンってやつで、そこで流れていた曲はStingのshape of my heartだ、ってわかったんです。
そりゃわかった時はもう飛び上がって喜びました。
特に曲名が分かったのがデカかった。
最悪映画は見れなくても、この曲だったってのが分かればよかったレベルで探してましたからね。
今でも時々この曲を聴いています。
こういったほの暗い曲調を好む人には、特に刺さる曲じゃないでしょうか。
おわりに
総じて映画「レオン」は名作です。
そりゃ銃はバンバンぶっ放すし(まぁアメリカ映画は通常運転か)、ロリータとアラフォーおじさんの絡みだし、内容でちょいとハテナがつくシーンもちょいちょいあるかもしれません。
それでも、全体のストーリー、映画の完成度を見たとき、僕の中ではトップクラスに楽しめた映画でした。
もしまだ映画レオンを見たことがない方がいらっしゃったら、人生で一度は見ておいた方がいいかもしれません。
その空気感、世界観に酔いしれること間違いなし!ですね。
あ、そうそう、12歳の少女がタバコふかしてるシーンなんか、倫理観ぶっとばしてて、最高に良かったですねぇ。
▶ オススメnote3つ