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あなた、あほうですか。

Illustration copyright @papamornel39 https://www.instagram.com/papamornel39/

9月16日水曜日、朝7時45分。あっせている様子のメッセージ着信。日頃、結構早い時間から仕事をしてるから、この時間の上司からの連絡は、日常茶飯事で、どうとういうことはないのですが。

アメリカの多くの企業は、世界的パンデミックのため、ワークフロムホーム(以下、WFH)を推奨しているところが多く、ここシアトルでも、アマゾン、マイクロソフト等大きな会社も、中小企業もそうなので、ダウンタウンには人がおらず、閑散としてしまっています。うちの会社もそのうちの一つで、家で仕事をし始めてから、7か月ちかく。はじめは戸惑うこともあったけれど、性格的に合っているのか、快適です。このまま、WFHの状態を維持したいとも思っています。

ただ、時折オフィスに行く用事もできることがありますね。うちは食品、飲料販売の会社で、私の部署は、ドリンクの商品開発なので、商品になる前段階のレシピを試飲するのに、ラボまで出向く必要があります。でも、それも月に一回あるかないかでしょうか。

今朝のお急ぎ着信は、Vice President (以下VP) のケヴィンからでした。彼は今日、4時間のオンライントレーニングを仕切るためにオフィスへ行ったようです。彼の家は、スノークオルミーという山間の町にあり、スキーリゾート近し)、WiFiの様子があやしくなることが多々あるので、オフィスに行くことにしたのでしょう。よろしい判断です。しかし、よろしくなかったのは、メッセージの内容でした。

「ねえ、ぼくのオフィス、鍵かかってんだけど。どうやって開けたらいいかな?

オフィスが入っているビル会社が、鍵のかかっていなかったすべてのオフィスのドアを、施錠して回ったのでしょうね。このご時世ですから。

でも、それを私に聞くか!すごく衝撃的。

衝撃その1は、2月末にWFHに移行する際に、自分のオフィスの鍵をかけなかった事。WFHが長くなるのは、その時にわかっていたし、オフィスの中に、流出したらまっずい書類とか、いっぱいありますよね?

衝撃その2は、私が「あなたの鍵はどこにあるの?」と聞いた時の答えが、「オフィスの中かなあ」だったこと。普段、あなたはどうしてる?家を空けるとき、鍵を家の中へ置いていくのかい?

衝撃その3。オフィスの受付で働いている人達はWFHではなく、そこにいてくれているし、セキュリティのオフィスも開いているから(しかもビルに入るとき、どちらの前も通る。すなわち、ケヴィンも今朝通った)、その人達にお願いすれば、すぐに開けてくれます。社員証持ってるんだし。それなのに、家にいる私に連絡してきたという事実。私は、あなたのオフィスの鍵を持っていないし、家にいるんだけど。なんで?でも、埒があかないので、家にいる私が、セキュリティオフィスにメールして、開けてもらいましたよ、彼のオフィスを。

衝撃その4。この頭のたりなさで、VPまで昇進したという事実。私よりきっと2.5倍くらいのお給料もらってると思うんだけどなぁ...。

もう、なんなん?


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