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最低最悪の行動

営業をやっていたころ、一人のお客様が来場されました。
このお客様は同僚のお客様。半年前に同僚に説明してもらったという

ヒマだったので、このお客様といろいろ話をしていました。

私「わたしでよければお話を伺います」
お客様「一度、見積もりを出してもらおうかとおもって」

<自分の担当にしちゃおうかな...でも同僚に悪いし...>

お客様「御社はウチの主人が一番気に入ってるんです」
<う~ん、もう我慢できない>

「それでは〇〇(同僚)に代わり、私の方で見積もりを出させていただきます」

契約がなかった私は、たまらず同僚のお客様を横取りした。

そして同僚に何食わぬ顔で報告した。



「さっき□□さんという方が来たんですけど、〇〇さんが担当してたんですね」
同僚「自分のことは何か言ってました?」
「いや、名前は出ませんでしたよ」
同僚「そうですか...」

その人に恨みがあったわけではないのですが、連続で契約がなかった私は背に腹は代えられない。同僚に本当のことを言わないまま、このお客様との商談を進めました。

会社のことを気に入ってもらっているだけあって、話はどんどん進みました。
間違いなく契約になると思い込んでいました。

しかし、そのお客様はあっさり他社で契約したのです。

同僚のお客様を横取りした私が「最低なことをしてしまった」と自己嫌悪に陥りました。


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