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無気力の心理学 読書感想文
今回は「無気力の心理学」という本を読了したので
読書感想文を書きます。
無力感だけの話題に留まらず、自己効力感を
高める条件についても触れられていて
興味深い内容です。
しかし、効力感を高める方法が直接示唆されている
わけではなく自分で理解を深めて対策を錬る必要があると思いました。
外的評価と内的成長
外的評価を求めると短期的には幸福感が
得られるが、
長期的には承認欲求の呪縛に囚われて向上心が
低下したり、資本主義社会特有の
「椅子取りゲーム」的な壁にぶつかる。
内的成長を求めると短期的には孤独感を感じて、
協調が求められる社会から爪弾きにされるが、
長期的には自分軸に従って行う営みであるため
真のブレない幸福を得ることが出来る。
このようなことが書かれていると
読み取りました。
その意味で「局外者」という存在が
唯一無二で、
最低限の収入を得ながらも創造的な活動に
力を入れて内的成長を目指す生き方が、
最善であると思います。
障害者に適した環境とは?
成功体験だけをし続けると次第に
傲慢な性格になり、失敗体験の免疫が無いので
失敗に見舞われると立ち直るのが難しくなります。
失敗体験だけをし続けると、それこそ学習性無力感の状態に陥り主体性を失い、本来達成できる課題も
出来なくなります。
この情報に基づいて、障害者に適した環境に
関しても本書では論じられていました。
結論、普段は守られない環境に身を置いて、
自分が一人で出来ない場面に遭遇した時のみ
援助を受ける環境が障害者には適しています。
障害者は元々マイノリティなので周囲の人々から
過保護に扱われやすいです。
過保護に扱われすぎると本人が勘違いしてしまい、
自己愛性パーソナリティ障害になる原因にもなり
転んだ時の対処が難しくなります。
逆にマイノリティであるが故に健常者から
イジメを受けたり、負の体験を積みすぎると
どうなるでしょうか?
自信を失い、回避性パーソナリティ障害などの
2次障害が併発する要因にもなり、
これも良くないです。
大切なのは障害者を「障害者」という名前で
コーティングして判断しないこと。
誰かが作り上げた肩にはめるような言葉に
影響されると生きづらくなります。
ファッション発達障害なども発達障害になれれば
他者から守ってもらえると盲信した人による
社会問題でしょう。
実際は一面しか見れていないだけなのですが、
都合の良い解釈をする人々が多いようです。
競争は負のシステム
最後に印象に残ったのは競争は負のシステムである
という考え方です。
外的評価にも関連しますが、競争は勝者と敗者が
必ず存在します。
勝者は自分の偉さに酔い、失敗に遭遇した時に
激しい落胆ぶりを見せます。
敗者は努力しても自分が勝てないことを知ると
能力を言い訳にして挑戦を避けるようになります。
また、競争することで他者への敵意が増し、
友好的でなくなるのです。
このことから、学校教育や職場などは常に比較を強いられる環境であるため自己効力感を育てるのに
テキシタ環境で無いと言えます。
学校で自己効力感を育てられないからこそ、
インターネットで酷く自己主張する人が増えて
いるのでしょう。
ToDo
自分自身は他人から批判される恐怖を感じた時に
リスクを回避する行動を適切に取れる状態には
あるので、学習性無力感の状態には陥っていない
と感じました。
回避性パーソナリティ障害がより拗れた状態が
学習性無力感であると言えます。
本書で得た知見を元に、「学習性無力感×○○」と
いった形式の記事を創作するのがTodoです。
総括
今回は無気力の心理学を読了して感想文を
書きました。
様々な実験や研究結果を元に多面的な視点から
意見を述べているので好奇心が刺激されて
面白かったです。
ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました!