
精神障害者の「孫子の兵法」読書感想文
知的生きかた文庫の「孫子の兵法」を
12/8の22時頃に読了したので、
好き勝手感想文を書きます。
読んだキッカケ
未知の分野に足を踏み入れて
知識を得たいという単純な好奇心から購読しました。
prime readingで読みたい本を探していた時に
本の説明,レビューを読んで自分に必要な知識が
詰まっている本だと思った次第です。
本書で得た気づき3つ
①戦う意味を考え、勝算が無ければ戦わない。
1つ目の気付きは
「戦争する前に戦争する意義を考え、勝算のない戦いには
足を踏み入れず即座に退く」
ということ。
本書には超重要な大前提として
戦う必要のある場合のみ戦い、
戦うなら勝たなければならない
と書かれていました。
戦争は莫大な費用を必要とし、
犠牲も多く、勢い任せに始めるものではありません。
まず、行う意味を熟考する時間が必要なのです。
そして、戦うことを決めた場合も相手との戦力差を
考慮することが重要。
敵に勝てる見込みがあるなら勝つことだけを
考えて徹底抗戦する、
勝てる可能性が低いならデメリットしか無いので
そもそも戦争をしない。
これが孫武(孫子の兵法の作者)の考え方です。
三国志演義の劉備は義兄弟の関羽が敵に討たれて
感情がヒートアップし、部下の忠告を無視して
負け戦に挑み、自らの寿命を早めました。
(関羽を大事に思う気持ちは素晴らしいですが)
これは、愚かな決断です。
僕はこの話を現代に当てはめると、
「何かを始める前にはやる目的を
考えた方が失敗しにくい」という教訓が
得られると思います。
例えば、ネットサーフィンを考えると
分かりやすいでしょう。
ネットサーフィンは「何となく面白いコンテンツを
見たい」という曖昧な目的から行われることが多く、
当たりを引いた時は喜びますが、運悪く成果が
得られないと無駄に時間を浪費しただけになります。
逆に「何かを知りたい」という明確な目的を持って
情報収集する場合はどうでしょうか?
脳には自分の興味関心に繫がる言葉を無意識的に
探そうとする選択的注意という性質があります。
「ゲームの攻略情報を調べたい」などの目的が
あれば脳はその情報にアンテナを立てリサーチを開始。
結果として、アンテナが敏感に反応する目的のある
状態では無い状態よりも素早く欲しい情報に行き着く
ことが出来ます。
目的を持たずに行動することは
ギャンブルをしているのと一緒。
「お金は絡まないし良いだろ」と思うかもしれませんが、
代償として、人生で誰もが平等に制限を受ける
貴重な「時間」を失います。
僕も精神的に疲弊していると無意味に時間を
浪費することがあるので、樺沢紫苑の「アウトプット前提」
でインプットする考え方を意識して意味のある
時間を過ごしたいです。
次は「勝算が無ければ戦わない」を現代風に
しましょう。
僕は「戦う土俵が違う相手とは不用意に口論しない」
という教訓が得られると思いました。
残念なことに、世の中に話の通じない人は
必ず存在します。
意見の正しさ関係無しに声の大きさだけで
まくし立てる人とは関わりを避けたいものです。
そんな人とは対等に話し合いをできるわけが無く、
レイヤーがそもそも違います。
レイヤーがズレていたら相手は自分のレイヤーに
移動する素振りは見せないので、自分が下に行ったり
上に行ったりしなければなりません。
ハッキリ言って関わるだけ
精神エネルギーと時間の無駄です。
「勝算のない戦い」は単に自分が弱いだけでなく、
相手が暴走して歯止めが効かない状態のことも
示していると思ったので、
これからは更に寡黙を貫いて、自分が
相手の思うつぼにならないように出来る限り
守りに徹して静かに身を引きたいと思いました。
②己を知り敵を知る
2つ目は「己を知り敵を知ること」の大切さ。
これは敵と戦う必要のある場面で必要な
ことです。
広く見積もれば、社会に出る上で全人類が
した方がいいことでしょう。
言い換えると己を知るは「自己分析」
敵を知るは「競合他社の戦略を知って模倣する」
ということだと思います。
自己分析はブレない自分軸を育み、未来への
確固たるビジョンを持つために必要不可欠な行為です。
これは普段書いている日記や自己分析用の記事、
MBTIやソシオニクスの学習を続ければいい話なので
今は置いておこうと思いました。
問題は「敵を知る」。
僕はまだ社会に出ていないので「競合他社が~」
と語る資格は全くないと思いますが、
Youtubeでの1000本以上の動画投稿の経験から
ライバルを観察することの重要性を認識しています。
Youtubeで最も簡単に結果を出す方法は
徹底的に伸びた先駆者のやり方を分析して
いいとこ取りをすること。
「盗むなんて酷い!」と思うと思いますが、
あのカービィだって「コピー能力」という形で
都合良く常習的にやっていることです。
ここで、いいとこ取りで成功した例を挙げると、
第二のポケモンと呼ばれて一時期本家を
超えるとも言われた「妖怪ウォッチ」や
色々と問題にはなったけど売れまくった
「パルワールド」などが思い当たるでしょう。
パルワールドはいいとこ取りのライン超えをして
しまったため、マイナスの効果が働いてしまいましたが
通常、世の中の多くの業界は
「売れる鉄板の要素」+「独自性」という
形で新たなヒットを生み出しています。
つまり、Youtubeで自分オリジナルの要素と
成功事例の模倣を組み合わせて
業界を発展させることはむしろ歓迎されることなのです。
この「競合他社の戦略を知って模倣する」戦略は
恐らくnoteでも通用するでしょう。
現在は収益化する気はなく、ただ自己成長の
ために情報発信しているだけなので
気に掛けてはいませんが、
将来本格的に発信する時が訪れたら
蓄積された無数の成功パターンの投稿から
伸びる要素を洗い出して自分の発信に役立てたいです。
もちろん、自分自身の投稿に対しての
フィードバックも忘れないようにします。
③戦前の充電
3つ目は「戦前の充電」をしまくること。
戦前の充電を言い換えると、
「社会に出る前にどれだけ自己成長できたか、
学校の勉強以外の活動に本気になれたか」
だと思います。
簡潔に4文字でいうと「自己投資」。
戦う前にはそれなりの
武器が無ければいけません。
受け身的に吸収して得た能力や、
誰かの助けを借りることであれば長期的に
その武器は使い物にならないでしょう。
持つべき物は「自分色に染まり切った
ぼくのかんがえたさいきょうの武器」。
これは人それぞれ色も形も大きさも異なる
唯一無二の個人の経験から錬成された武器で、
その人が過ごした環境によって変化します。
そして、この武器は理論上、何歳からでも
作ろうとすることが可能で死ぬまで成長させられる
レベル制限の無い武器です。
大事なのは、いつこの武器のレベル上げをする
必要性に気が付く時期。
(個人の遺伝的な要因も絶対に絡むと思いますが)
後天的な努力で成功を手にしている人はこの武器を
鍛え上げることがいかに大切か身に染みているはずです。
僕は少し前から、樺沢紫苑の本を読み続けて薄々この
武器の存在に勘付いていましたが、本書を読んでより
自己投資に時間を費やしたいと思いました。
現代は1つのさいきょうの武器だけでは太刀打ち
できない時代です。
サブウェポンも持っておかないといざという時に
抵抗できないので、全ての礎となる「アウトプット力」
を基本に、学ぶべきものにドンドン触れて
自分のものにしようと考えています。
ToDo
結局、新しいことを始めるよりも
今やっていることを確実に「続ける」こと
がシンプルながら効果抜群なToDoでしょう。
noteの記事を制作する時間が取れない場合は
独り言を話しまくるなどして、アウトプットの時間を
惜しまないようにします。
具体的には
・朝食時、読書する習慣を継続。
・帰宅したら15分仮眠を取り、起きたらノートに
メモしているやることリストを機械的にこなす
・食後20分走り続け、並行して考え事や読書、
noteの記事執筆を行う(今も走りながら書いた)
・3行ポジティブ日記を書く
など
どんな状況に置かれても、とにかく学ぶことは
諦めない。
インプット→アウトプット→フィードバックの
サイクルを回す。
総括
今回は「孫子の兵法」を読んで
読書感想文を書きました。
タブレットにメモしていなかった内容も
書き続けるうちに急にシナプスが繋がって
思いがけないアイデアが浮かび、
想定していたより長い文章を書けたので
良かったです。
ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました!