レナードの朝 あらすじ、感想等
レナードの朝 あらすじ、感想等
映画 レナードの朝を鑑賞したので感想等を書きます ネタバレ注意
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医師のマルコム・セイヤーは、不本意ながら神経症の患者が入院する病院で勤めるようになる。そこで病気の症状で身体が硬直している患者と触れ合い、マルコム・セイヤーは患者に向き合うようになる。と、導入としてはわかりやすい。熱血医師は同僚の先輩の医者に煙たがられながらも、献身的に患者を治療して、効果がありそうな薬を見つける。それを使うと患者は健常者と同等に活動できるようになる。奇跡的な話であるが、実際にあった話を基にしているらしい。私は患者のレナードが病床から起き上がり、机に座って絵を描いているシーンでうるっときた。普段なら、こんなお涙頂戴の映画、と感じてしまいそうなところだが、ねじ曲がっている私でも感動できたので、相当、心揺さぶるものがある作品だろう。
そして順調に治療が進み、レナードはそのまま一般社会に溶け込み、映画はハッピーエンドに向かうのとかと思われたが、そうはいかせないのが脚本家である。レナードは薬の副作用で攻撃的になってしまう。そして鉄格子で隔離された病室に移動させられた。そこでも病院に対して反抗的であり、医者たちを困らせた。時間経過とともに副作用は収まり、レナードはおとなしくなる
あらすじはあえてここまでにして、どういう風に物語が終わるのかは、ネットフリックスとかでご確認ください。面白いのでお勧めです
レナードが行動できるようになり、入院患者の女性と話すようになる。ずっと身の回りの世話をしていた彼の母親が、それに対して妬む場面があった。子離れできていない親からすれば(子が病気なのでどうしても仕方ないが)、レナードが健常者同等に活動するというのは、到底歓迎できることではないだろう。マルコム・セイヤーも治療を進め、患者を目覚めさせたのはいいものの、患者たちにある受け入れがたい現実と向き合わさせるという点に、葛藤を感じていた
1991年の映画である。YouTubeで見る予告編と、映画館で見たデジタルリマスター版では画質が大幅にちがい見ごたえがあった。ほとんど映画館に足を運ぶことはないが、今回、レナードの朝を鑑賞してよかった