お年玉をビットコインで渡してみた
今年、成人式を迎える妹に最後のお年玉を渡した。今年は「暗号資産元年」になるのだから、ビットコインで渡してみることを試みた。いざやってみると、ぼくはお金について色々と深く感じることがあった。お金って何なの?お年玉ってどんな思いが込められているの?
お年玉ってそもそも
お年玉って、不思議ですよね。
何で親戚の家に遊びに行っただけで、お金をもらうことができるんだろう。
調べてみたら、こういうことでした。
日本の伝統的な文化も今日まで、時代に合わせて変化してきたということなのですね。
そうだ!暗号通貨でお年玉を渡してみよう
ぼくは、去年、日本クリプトコイン協会認定の暗号通貨アドバイザーになりました。そういえば、講義の中で、家族にお小遣いを暗号通貨で渡すっていう事例があったな。
一人でも多くの人に暗号通貨について知って欲しい。
この技術は世界を変える可能性があるから。
正しく知れば、怪しくも怖くもないんだよって伝えたかった。
そう考えて、ぼくは、暗号通貨のビットコインでお年玉を渡すことにしたのです。
ウォレット問題
いや、待てよ。妹よ。ところで、ウォレットは持っているのだろうか?
暗号通貨は、スマホやPCなどにウォレットを持っていないと保管しておくことができないのです。
どうしても、サプライズでやりたかったぼくは、今回ウォレットを持っていなくても暗号通貨を手渡すことのできる、ペーパーウォレットで手渡すことに決めました。
ペーパーウォレットにあるQRコードに、ビットコインを送金することで管理されます。まるで、この紙の中にお金を入れたような感覚です。
(この写真は、このnote用につくったウォレットなので、空っぽです。)
ペーパーウォレットって何だ?
暗号通貨を保管しておくウォレットには、2種類があります。
①ホットウォレット
インターネットとつながっているウォレット。
ハッキングなどを受ける可能性はゼロではない。
②コールドウォレット
インターネットとつながっていないウォレット。
ネットワークから切り離されているため、ハッキングの可能性はない。
ペーパーウォレットのその一種。ただ、Web上にデータがあるわけではないので、紛失したり破損したりしたら終わり。
ペーパーウォレットの作り方
Bit addressというサイトで、ランダムな数字と英語の羅列をつくります。
QRコードが自動生成されるので、あとはプリントアウトするだけ。
とても簡単です。
もっと詳しく知りたい方はこちらへ。
お年玉を渡してみた
気になる妹の反応ですが、
「あ、ビットコインだ」
あまり抵抗感はない様子。
(せっかくサプライズしたんだから、もう少し驚いてもいいじゃないか!)
「ビットコインね。聞いたことはある」
そんな程度だったのですが、
もらえるものはもらっておこうという精神でしょうか。
何のためらいもなく受け取っていきました。
さすがだな、と思いました。
デジタルネイティヴならぬAIネイティヴ世代です。
テクノロジーに何の不信感もない。
きっと今の子どもたちは、ブロックチェーンネイティヴだなんて呼ばれる日が来るでしょう。
お年玉は形を変えるのか
お年玉の由来を調べてみると、もともとはお餅を渡していたらしい。
それが今となっては、すっかりお金に変わった。
じゃあ、暗号通貨に変わる可能性もあるのだろうか・・・
今回はペーパーウォレットの手渡しだったが、これからはダイレクト送金(P2P)がなされるのか。もしかしたら、ぼくがおじいちゃんになったころ、遠くにいる孫にはダイレクト送金をしてしまうかもしれない。
でも、そもそもお年玉にこめられた願いってなんだったんだっけ?
1年に数回しか会えない。そんな可愛い孫が顔を見せてくれる。(仮に、孫はお金をもらいにきている感覚であっても)、目に入れても痛くない孫の顔を見ることができるのなら、お金を用意したい!とぼくは思うだろうなぁ。
あとは、このお金を有効に使ってね。自分の成長のために使うんだよ。とか。そういう願いをこめて渡すだろうなぁ。
お金って思いをこめているんだな。
お年玉って、相手のことを考えて渡しているんだな。
コンビニで買い物をするときと、お年玉を渡すとき。
同じ金額だったとしても、そこに乗っている思いの重みが違う。
間違っても、ゲームの課金に使ってほしくは・・・笑
そう考えると、このお年玉を現金で手渡しする文化は、まだまだ消えそうにない。ポチ袋に入れることとか、ポチ袋に孫の名前を書くとか、そういうちょっとした時間をかけることですらも、なんだか温かみを感じる。
けれど、本当にそうだろうか、とも考えたくなった。
暗号通貨お年玉にもメリットはある
お年玉がお餅に変わったように、
いつの日か現金から暗号通貨に変わる日も遠くないのかもしれない。
暗号通貨お年玉にはメリットがあるのだ。
なかなか会うことのできない僻地にいたり、
海外留学をしている相手にお年玉を渡したいと思ったとき。
瞬時に確実に送金ができる。
本当は直接会って手渡しをしたいけれど、それは難しい。
日本人はこれから、日本という市場だけでなく、これまで以上に海外に出て行く。
移動がますます便利になって、海外で暮らす人も増える。
それが普通になっていく。
だから、いいよね、暗号通貨でも。どうしても渡す必要があるのなら。
あと、お年玉って、渡す側になって気がついたことなのだが、何かとしなくてはならないことが多い。
・ピン札を用意する。
・ポチ袋を用意する。
・袋の大きさによっては、お札は折る。
・渡す人の名前を書く。
などなど。
たったこれだけのことでも用意をするのが煩わしいと思ってしまうことがある。
親戚が多いと、それはもう大変な仕事となる。
暗号通貨だと、その煩わしさは一気になくなる。
暗号通貨お年玉が流行るには
お年玉が暗号通貨になる日は来ると思う。
でも、何だかデータだけのやりとりって味気ない。
だから、多分私たちは、暗号通貨で送金をするときにどうやって温もりを伝えるのかを考えるに違いない。
思いを暗号通貨に乗せる。そんなサービスも生まれてくるかもしれない。
要するに、思いが伝わること。思いを受け取れること。ここ。
直接会うことに勝る温もりってあるのかな。
あるとしたら、どんな・・・??
新たなテクノロジーの発明は、新たな思想を生み出すこと。
だから、その可能性を探っていきたいよね。
あれ?
でもさ、そもそも必要なの?お年玉って??
みなさんはお金にどんな思いをこめていますか?
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