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鼻呼吸とランニング

僕は子供のころからランニングが苦手だった。
運動が苦手というわけではない。
突出したものはなかったが、走る・投げる・飛ぶ・バランスなどどれもソコソコのレベルで出来ていたと思う。
しかし長距離走だけは全くダメだった。
オーバーペースで頑張って走るでもなく、むしろペースを落として早歩きと言ってもいい速さで走っていても2kmを過ぎたあたりから胸が痛くなり走れなくなっていた。
これは大人になっても変わることがなく2kmあたりが限界。

一冊の本が身体を変えた

後に走ると胸の痛みに襲われる原因がはっきりした。
僕は重症睡眠時無呼吸症候群を持っている。
下顎骨に対して舌が大きすぎて収まりきらず気道を圧迫しているらしい。
そのため無意識のうちに息を吸うことに一生懸命となり、呼吸のたびに吸気の補助をしている筋肉を必要以上に働かせてた。
そこに運動で負荷がかかり息が上がると呼吸筋の疲労による痛みが出ていたのだ。

そんな僕が走ることを楽しめるようになったのは、今から1年ほど前。
この一冊の本に出合ってからだ。

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現代の人は常にストレスに晒されているため交感神経が優位となり慢性的な緊張状態となっているらしい。
緊張状態となると呼吸の回数が増えて酸素が増えすぎるため、血中の二酸化炭素濃度が下がり細胞や肺での酸素を取り込む能力が低下する。
呼吸はしているのに身体には酸素が運ばれないため余計に息を吸おうとがんばる。
これが胸の痛みの原因である。

酸素は十分に有る。
どうすれば身体に酸素をうまく取り込める様になるのか?
それは『吸う』ではなく『吐く』を意識する事!
しっかり吐く事で必要な量は自然と吸う事になる。
しっかり吐く事で横隔膜による呼吸がしっかりと働くため頑張って吸う必要がなくなる。

運動中も鼻呼吸にする事で一生懸命に息を吸う必要がなくなり、長距離を走っても胸の痛みは出にくくなったのが実感できた!

楽しんで走る

以前はランナーズハイという言葉の意味がわからなかった。
走るのは苦しみでしかなかったから。
でも今は少しわかる気がする。
僕が経験しているのがランナーズハイかどうかは分からないが、走る事自体を楽しめている。
走っている最中も、鼻呼吸を維持できる運動強度を保っているからツライと思うこともない。

相談旨の痛みから解放された喜びで走るのが大嫌いだったが、先週は週4回も走っていた。
胸の痛みの代わりに、ふぐらはぎの心地よい痛みを噛みしめて今後も走りに行こうと思う!

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