何度読み返しても馴染むことがなく 必ずざらつく場所がある。 母に比べればまだまだ薄く 父に比べればまだまだ重みが足りない そういう歴史の本の1ページにざらつく場所が存在する。 傷つかないように生きてきた歴史の本は貫禄も厚みも重みもない。 だから、あの1ページが嫌に目立つ。