今年も何かしらの成功はあったはずだ。 ポジティブなできごともあったはずだ。 確かに今年は重苦しさや不透明も長かった。 それでも思いがけない発見、何らかの手ごたえ、変化の予感… 新しい光が見えた心躍る瞬間を連ねていけば2021年の約束も見えてくるだろう。
移ろう光のエフェメラル。 そのいっときに予感を抱く。 眩しさに希望を託す、明るい約束を思い出す。 不意に影が差す、予感もすこし影を帯びる。
風景の当事者となる。 ただ通り過ぎるだけだったはずが特別な意味となる。 写真を撮ることである約束を託す。 それは風景の中に予感を覚えたから。
駅は約束と予感のある場所。 約束したその時から物語が走り出す。 行先は予感しているがその通りの場所に行きつくとは限らない。 むしろ途中下車して予感していなかった風景を見ることもある。 行き交う人、通り過ぎる電車、錯綜する詩情。