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晩秋の沿線に見る
風が冷たさを増す中、紅葉の名残を探しに。
季節の移り変わりはとかく早く、気が付けば置いて行かれそうで、どれくらい進んでいるのか時々確認したほうがいい。
日差しはすっかり緩やかになったが、低い位置から差し込んでくるせいか眩しさは意外と弱まっていない。むしろ不意に差す陽光の強さと紅葉の輝きの秋の名残に眩暈しながら。
エフェメラルな風、紅葉が通り過ぎると冬枯れを連れてきて、また風がエフェメラルな予感を運んできて季節は否応なしに進んでいく。
流れる時間に乗ってしまうと後ろに流れ去る景色に寂しさを隠せない。
それでも、寂しいばかりでもない。変わらないものはないのだから、進む季節の中に新しい予感を見つけられるか。大好きなあなたに会ったあの場所、約束した場所にまた帰ってくるために。
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