雨が降った 雨が止んだ 陽が射した 雨が降った 風が吹いた 寒かった 暑かった 誰も自然には敵わない 呼吸するように 誰かに恋をする 瞳を閉じるように 唇をかさねていく 聖なる夜がやってくる 人恋しい夜がくるんだ この6年間で変わった 独りきりの生活が楽だ 不思議とね
身体の傷はなんとかして自力で治ろうとする 水は小細工をしなければ高き所から低き所へ流れる それが 道理 節理 御意思 なのである 但し 死 形態変更 がそれらを解き放つ 傷は朽ちるに任せて土にかえり 水は高みへ駆けあがり風に舞う ただそれに身を任せつつあがくだけだ