監禁されるという非常事態による精神状態だったからか、却って感覚が研ぎ澄まされて、あのような認識に至ったのだろうか。それとも、あの時はただ必死で、今、冷静に振り返っているからこそ、当時そう感じたと思っているのか、その辺のことは自分でもよくわからない。この世はわからないことだらけだ。