Rain Drops【official】

『小説の登場人物が現実に!?』 小説の世界から出てきた6人組歌い手グループです。

Rain Drops【official】

『小説の登場人物が現実に!?』 小説の世界から出てきた6人組歌い手グループです。

最近の記事

第7話 翌日、学校にて

翌日、学校にて6人は雑談をしていた。 もちろん身バレ防止のためにネット活動のことは話さない。これは暗黙のルールとなっていた。 普通の学生が話すような昨日見たドラマや最近あったおもしろい話、先生の愚痴や悩み相談など“普通の話”をしている。 「ねえ聞いて!今日ね、登校中にゃんこと会ったの!」 「あたしは遅刻ギリギリだったから走ってたんだけど、そのにゃんこもうしろから着いてきててほんっっとうにかわいかったんだ♡」 「たしかにそれはかわいいね」 基本は唯花と舞美と瑠愛子の会話

    • 第6話 夜食の潮ラーメン

      (このページは性的描写を含みます) 満月の綺麗な夜、花音譜はいつものように兄の部屋に来ていた。 「お兄ちゃん、急に呼び出してどうしたの?」 「んー、ちょっと頼みたいことがあって」 花音譜は少しだけ、兄から嫌な気配を感じた。まるで“あの時”みたいだった。 中学生の時に感じたあの嫌な感じ。 まさか、身近にいる兄までもがそんなことをするわけないだろう。しかし兄の花音譜を見る目は、妹というよりは女の人を見るような性的な目で見ていた。 「なあ、花音譜が中学生の時のことを覚えて

      • 第5話 漏れるため息

        「はぁ……」 と呟いて、綸音はパソコンで別のアプリを開いた。 ソフトの名前は“deliversic(デリバジック)” これは“deliver@届ける”と“music@音楽”いう英単語を組み合わせた名前だ。このアプリは作詞作曲ができるもので、綸音は今日もこのアプリで作曲を始める。 綸音が作曲をはじめたのは、4年前のこと。誕生日にパソコンを買ってもらって、パソコンの使い方について調べていくうちにプログラミングにハマり、動画投稿サイトにて作曲の仕方を学び現在に至る。 (新曲、

        • 第4話 悪夢

          あの悪夢の日々を覚えているのは、きっと唯花だけ。 だって、転校の関係で中学受験を諦めたその日から 両親はあの悪夢を記憶から消し去ったのだから。 先日あの時について軽く触れた時も、 「そんなことあったっけ?」と返答された。 きっと両親にとってあの悪夢は“そんなこと”なのだ。 大したことじゃなくて、特に気にすることもないと。 あの殴られた日々も怒鳴られた日々も、 誰からも習ってもいない応用問題を解かされては 泣きながら独りで夜中に復習したあの日々も、 もう誰も、覚え

        第7話 翌日、学校にて

          第3話 反省

          通話を抜けて、唯花は1人で配信のアーカイブを聞き直していた。会話が続かなかったところや、静寂が訪れたところをメモして次はどうすれば配信が盛り上がるのかを考えていた。 ────────────────────────────    ピコン 『新着メッセージがあります』 ──────────────────────────── メッセージを開いてみると、相手は咲南花だった。 咲南花と唯花は小学3年生の時に知り合い、唯花が自分の人生を終わらせようとしたところを咲南花が止め

          第2話 はじまり

          『ーーということで今回の配信はここまで!』 唯花こと“ゆい”が明るい声で終わりを告げる。“まみ”や“るあ”は翌日の学校についての話題で盛り上がっている。 『それじゃあさなさん!最後に一言どうぞ!』 “ゆい”は“さな”に無茶ぶりをする。それもいつもの流れ。 『それじゃまたねー』 ────────────────────────────       『 オフライン 』 ──────────────────────────── 「ちょっとアンタ何考えてんの!?」

          第2話 はじまり

          第1話 人物紹介

          今後、こちらの小説を移行させる予定です。 プリ小説では会話文多め、noteでは会話をより深く掘り下げたり地の文が豊富に描写されると思います。 ────────────────────────────  <登場人物> ・ゆい(夜桜 唯花) Rain Dropsの創始者。明るく笑顔が絶えない。 真面目で友人からの信頼も厚い。  [過去の話] 父母 妹(優美) 中学受験時に虐待を受けた その時、母は出産後で1番辛い時期だったため 誰にも相談できずに学校でもいじめられる 学校はヤ

          第1話 人物紹介